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Act ONEガチ考察 「闇を突き抜けて」集団ヒステリーの原因を考える

Act ONEはてっきり23年えび座のようにショータイムがずっと続くものだと思っていましたが、実際は俳優部門から二人を稼動させた上で結構セリフもあり、ギリギリ「舞台演劇」でした。他の内部舞台と比較してかなりストーリーは無いものになり、何も考えずに観ているとやっぱり「どういうこと…?」となる部分が多いです。でも日本を代表する大劇場・帝国劇場での上演ということもあり、それなりに伏線があるはず。なので、本気で考えました。本来は円盤が出てから書くべきなのですが、そもそも円盤が出るのか分からないので本番中に書いています(でも絶対出してね!?!?!?)。ゆえに、台詞は正確な書き起こしでは無いです。

〜注意点〜
・手元のメモだけでなくTwitterの皆さんのレポを参考にしています。
・台詞は回によって発話者が変わったり、誰が言ってるのか正確に聞き取れていないので、本稿内では発話者を伏せています。林一敬さん、手島麗央さんについても、どちらが発した台詞なのか全て正確に区別が付かず、基本的には林・手島の連名で表記しています。無所についても、顔と名前が一致していないので全員「子ども」で統一します。
・一度観劇した後に本稿を書き終え、もう一度観劇して色々な部分を確かめて執筆しています。
・マジで全部冗談です

Act ONEのストーリーはざっと以下の通り。
・大人組(4グループ所属のメンバー)が「どこのグループが一番いいのか」でも喧嘩している
・林・手島がグループごとにショーを作り魅せることを提案する
・20分間個性を生かしたショーをやる
・子どもたちは自分もステージに立ちたくなる
・大人組はこれからどうしたらいいのか分からなくなる
・子どもの曲を聞いて「ステージは楽しい場所であるべき」と思い出す
おわり

私は見ていませんが、少年忍者全員(正確には全員ではないらしい)で出た舞台「俺たちのBANG!」も本人役として忍者メンバーが壁にぶつかる→それがいい感じに解決するというストーリーでしたそう。
じゃあ、多分ActONEも時間ない中での制作だし、そういう感じで、本人役でぶつかり合う→解決するのストーリーにしたんだろうなー…………。

…………………

???「つまんないリアルより、面白いフェイクを愛せよ」

分かりました。やってみます。


Act ONEのストーリーを細かく見ていくと、以下のような結論に達します。





いきなり陰謀論じみて来ましたが、全部冗談なので大丈夫です。

・林・手島の正体は井ノ原快彦である


ます、この舞台はフィクションとノンフィクションが入り混じっていますが、大部分はノンフィクションで構成されています。逆にいうとフィクションの部分は作り手(スーパーヴァイザー?)の意図があって演出された部分です。では、フィクションの部分は何かというと林・手島の存在です。
彼らはそれぞれ林一敬くんが林、手島麗央くんが手島と名乗り、ふたりとも「僕たちはスタッフではない。最後の曲しか踊らないけど、演者だよ」と子どもに説明します。一方で、冒頭、喧嘩する大人組に「ショーを作って見せてみろ」と提案するのはこの二人。しかし、俳優部門の林一敬くんと手島麗央くんはジュニアの仲間なので、大人組にそんなことを指示する権限はないはずです。しかし、大人組にショーを提案するだけでなく、さまざまなスターは光らず消えていくと説明したり、後半でも子どもをステージに立たせようとするのも、林・手島です。このことから、二人が「林一敬くんと手島麗央くん」ではなく、フィクションの林・手島を演じていることは明らかでしょう。林・手島は子供がいないところでは大人びた発言をしており、「ジュニアを導く立場」であるようですが、ローラースケートを履いたり、侍、忍者のコスプレをしたりと演者の役割もしています。表舞台に立ちながら、ジュニアを指導する人…

https://x.com/20thCentury_SIN/status/1721781119639797997?s=20

そんな人一人しかいませんよね。

子どもたちがやたら林・手島をイジるのも、イノッチのキャラクターを示しているように感じます。

※22-23カウコンで新社長にメッセージを送るHiHiJetsさん
https://youtu.be/RCVOGd6jiLo?si=4QE8_aaZoFF7b-W9より引用

本当にね。


・ActONEとは、新しいジャニーズイズムである

さて、今回のタイトルでもある「Act ONE」とは何でしょうか。めざましテレビの情報だと今作のテーマ曲のタイトルが「Act ONE」らしいのですが、舞台終盤子どもの改心ソングのあと、ゆうぴが「これからが俺らのアクトワンだ!」と言って始まるのはAct ONEではなく、NOT ENOUGH(ノイナ)。これまで何度も正月帝劇で披露されて来たノイナですが、今回は「ノイナ組曲」として、メンバーの特技や個性を活かしたステージであると説明されます。つまり、ゆうぴの言うアクトワンとは曲のことではなく、「一人ひとりの個性」のことなのでしょう。グループだけでなくメンバー一人ひとり違う趣味や性格で得意なことも異なる。その一人ひとりの個性を大事にして、いろいろなことに挑戦する精神性こそが「アクトワン」であるということだと思います。Act ONE(曲)を全員で歌った後、子どもが「これが僕たちのアクトワンだ!」といって幕が降りるところを見ると、このアクトワン精神は次世代に受け継がれていく様子も見て取れます。
つまるところ、前の会社でいうところの「ジャニーズイズム」的な言葉が今作の中では暫定的に「アクトワン」となっているのではないでしょうか。これはノイナ組曲だけでなく、それぞれ4グループが平等に20分の持ち時間でそれぞれが思う“自分らしいショー”を作って見せていた部分にも象徴されていると思います。「ジャニーズイズムとは何か」というと色々な答えがあると思うのですが、少なくとも井ノ原快彦主導の現在のジュニアが個性や主体性を重視した“アクトワンの精神”を持っていることは多くのジュニア担が感じているところだと思います。

・闇を突き抜けてには黒幕がいる

最後、闇を突き抜けての集団ヒステリーについて。大人組は忍者のステージが終わったところで急に将来が不安になって一斉にヒステリーになり、「闇を突き抜けて」に入り、その不安を爆発させます。ここのパートは初日からさまざまな意見が出ていましたが、何か理由があってこのシーンがあるんだと思った方が気持ちが楽なので、無理やり考えましょう。

舞台前半でもなんか揉めていましたが、前半の喧嘩は「俺たちが一番かっこいい」というような揉め方でしたし、ショーの時間の彼らは自信満々でしたが、「闇を突き抜けて」を歌う前、「じゃあどうすればいいんだよ!」と突然将来が不安になります。二度目の観劇で気づきましたが、この後半の喧嘩シーンはバックにピアノが流れており(前半の喧嘩は無音だったと思う…)、このピアノはおそらく他の舞台作品でも同じ曲を使用する直前に鳴っているピアノと同じものになるので、「闇を突き抜けて」という曲はここの喧嘩パートのピアノも含めての楽曲であると言えるでしょう。ではなぜこの楽曲でメンバーは集団ヒステリーを起こしたのでしょうか。

ところで、この「闇を突き抜けて」ですが、他の曲と大きく異なる性質を持っています。今作は、それぞれのグループのオリジナル曲のみならず、HiHiJets(社歌)、ライザップ、シャイスタとジャニアイ・ジャニワを彩ってきた曲が多く使用されています。しかし、それぞれのグループオリジナル曲以外の曲で唯一「闇を突き抜けて」のみ、初出は舞台「少年たち」2012年版(正確にいうと09年PLAYZONEが初出で、そこから歌詞とタイトルを変えて「少年たち」で歌ったっぽい)。この曲だけは帝国劇場ではなく新橋演舞場の曲なのです。

「少年たち」は、少年刑務所に収監されている少年たちの話です。先ほどアクトワンとは“一人ひとりの個性を大切にするという精神性”だという話になりましたが、少年刑務所という場所は同じ服を着て厳しい規律のもとでの生活を強いられるというアクトワンの精神とは正反対のものになります。「闇を突き抜けて」で突然ネガティブになるのは、この楽曲が置かれた状況がアクトワン精神に反する性質を持っているからと言えるのではないでしょうか。

すると、一点大きな疑問が生まれてきます。「闇を突き抜けて」は確かに「少年たち」の楽曲ですが、直近では2019年末から2020年にかけて上演された「JOHNNYS' IsLAND2019-2020」(Mr.KING主演)でもセトリ入りしています。この回は見たかどうかも覚えてないくらい記憶がないのですが、当時のレポを確認する限り今回ほどネガティブなものではないようです。「闇を突き抜けて」が反アクトワン的な楽曲だから集団ヒステリーを起こしたという説が正しいならば、2019年-2020年版帝国劇場「闇を突き抜けて」でも同様の事象が起きなければ説明がつきません。ではなぜ2024年版帝国劇場「闇を突き抜けて」はここまで苦しそうな状況に陥っているのでしょうか。2020年から2024年の間にこの楽曲に何が起きたのか考えると、その答えが明らかになります。

2023年版「少年たち」はストーリーに大きな変更が入りました。そしてタイトルを「少年たち〜闇を突き抜けて〜」に改められています。私はこの作品を観ていませんが、タイトルになっている以上これまで以上に「闇を突き抜けて」という楽曲に強い意味合いが込められているのではないでしょうか。

「少年たち〜闇を突き抜けて〜」はかなり評判が良く、ストーリーが見直された結果「少年たち」がちゃんと筋の通った作品になりました。その結果、「なんかよくわかんないけど「少年たち」でイケメンが上裸で歌う曲」だった「闇を突き抜けて」が、不自由で規律の厳しい環境を嘆く「反アクトワン」的な意味を持つ楽曲になりました。それを「アクトワン」の精神を後輩に伝承する場である2024年正月の帝国劇場で扱われることで精神バランスを壊した結果、集団ヒステリーを起こした と言えるのではないでしょうか。

では一体、誰が「少年たち」をこのように変えたのでしょう。

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〜終〜

ジャニアイガチ考察はこちら

本編のちゃんとした感想はこちら


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