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独立記念日15日目

 栃木から上京して、7ヶ月が経とうとしている。
 転職もして、毎日があっという間で。慣れない土地、人混み、価値観に慣れようともがいていたら半年以上が過ぎていた。

 止まってしまっていた日記帳のような、ブログのようなここの更新をまた少しずつ再開しようと奮起した。というより寂しさから逃れるためでもあるのかもしれない。そして、成功していく友人が眩しくて、羨ましくて、自分も何かできないかと考えても何もない喪失感を感じたくないからかもしれない。

 昨夜、「花束みたいな恋をした」という映画を見た。終電を逃した男女がお互いの共通点を知っていくうちに惹かれ合う。そして付き合ってからもそんな日々が続くと思ったが・・・。というストーリー。普遍だが、その普遍さがリアルすぎるのだ。同じものが多いと運命ではないのかと感じてしまうようなことも、わざと終電を逃すふりも、付き合う前の好きでもないものを好きなふりをしてしまうところも。共感が止まらなかったし、きっと誰もが自分の過去かと思ったに違いない。そして、予知夢のような映画であった。以前、感想に「カップルで見にいったらいけない」と書き込まれていたのを見かけて納得した。これを観て、何組のカップルが別れていったのだろうか、と思わず考えてしまった。それほどリアルなのだ。でも、今なら引き返せるのかもしれないと誰かの救いにもなったのかもしれない。そう祈るばかりだ。

 さて、私の駄文は今日はここまでにしておこう。薄い感想で申し訳ないが、練習だと思って記して知るので許してほしい。

 金木犀の香りから、冬の空気に変わっていくのを感じながら、寝るとしよう。

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