介護やってみよう!③

あっという間に座学研修が終わって、実際に
現場での実技研修が始まった。

今思えば、あの当時は今に比べて職員の数も多くて手厚く色々教えてもらえたんやなぁと
最近になって思う。

まずはデイサービスで1週間研修。
既にこの段階で「パニック君は3階に配属やからね〜。」と言われていたので、その階以外の
研修は正直「とりあえず言われた事やっといたら言いか。」位の気楽さで過ごしていた。

そしてデイサービスでの研修は、基本的に利用者の方々の自宅への送迎に一緒に行き、他の職員にその都度指示を受けて動くというものだった。

利用者の方々に対する言葉遣いやマナー、そしてレクレーションについて主に学んだ。そして体的には楽だった反面で1日がものすごく長く感じた。

基本的にデイサービスを利用している方々は、ある程度の事は自分で出来るので、あまり介助をする場面も無く、あったとしても基本的に研修中は見学なので、やる事は無い。
そして、認知症はあったり無かったり、あったとしてもコミュニケーションを楽しみに来られている方が多いので、このコミュニケーションが研修生の基本的な仕事となる。


利用者の方々とお話ししたり、その方のお話を傾聴するようなコミュニケーションをとったり、またその場の雰囲気をパッと盛り上げたり、静かな雰囲気を好む方にはあえて
過剰には喋りかけないように気をつけたり、
ここでは色々なコミュ力と何より観察力が試される。これは後々にも僕にとってとても貴重な経験になった。


「誰かとお話ししながらでも、常にフロア全体の様子を観察するように。これは癖づけようか。」と言われた通り、想定していない危険な事をする利用者の方もおられる。
楽しくお話ししている後ろで、歩行が不安定な人がいきなり立ち上がってふらふらと歩き出して気づいたら転倒しているなんていうのは、
介護あるあるなのだ。

だと言って常にピリピリ緊張していては、
それが相手に伝わって、コミュニケーションに支障をきたすので、まさに本末転倒だ。

常に笑顔で相手とコミュニケーションをとって、その上で常に周囲の様子を観察する。
これまでの接客と営業の経験がとても役に立ったものの、それでも疲れる。

そして、デイサービスでの研修は基本的にコミュニケーションがメイン。
めちゃくちゃ長い。そしてシンプルに話すネタも無くなり、自分から「何かやる事ありますか?」と先輩職員に聞いても「皆さんとコミュニケーションとっててくれたら良いよ!」と
言われる。
後にこのコミュニケーション力と観察力が、
介護職を続けていけばいくほどにいかに大事かという事を感じるのだが、この時はただ、
「一日が長いな〜、、、。」と時間が経つのが異常に遅く感じて、そんなに体は使っていないのに、1日の勤務が終わる頃にはヘロヘロに
なっていた。

そんな感じでデイサービスでの1週間での
研修は終わった。

ちなみに余談ですけども、レクレーションは
得意やとこの時に実感した。
単純なゲームをオーバーリアクションで盛り上げるのは、バカになって全力でやった。
利用者の方々も、職員も笑わしたるわ!って
感じでやってたら研修日誌のコメントでも
褒めてもらえてその後の自信にも繋がった。

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