初めてのパニック発作。
いつものように憂鬱な気分で営業車でその日の担当エリアに向かう途中、突然息苦しくなって、心臓もバクバクして過呼吸が起きました。瞬く間にどんどん症状は酷くなり、息が出来ないぐらいの過呼吸になり、手足は震えて、めまいがして、気持ち悪い冷や汗も止まらず、自分の体が自分で制御出来ない感覚になりました。しかも運悪く運転中でした。「やばい事故する。死ぬ。」そう思い、なんとか路肩に停車しました。その時の記憶は今でも曖昧です。
どこにどうやって車を停めたのかも覚えていません。ただよく事故せぇへんかったなとは未だに思っています。
停車しても全く症状は治らず、しばらくは過呼吸と手足の震えで身動きがとれず、どうして良いのかも分からず、そのまま治るのを待っていましたが次第に頭もボーッとしてきて、何が起きているのか意味が分かりませんでした。
それからしばらくして、ようやく症状が落ち着いたものの、何が何やら全く分からずその日はとりあえずゆっくりと営業車でエリアに向かって、そのエリア内をただただ歩いて1日を過ごしました。その日は朝に起きた発作が断続的に何度も襲ってきてはヘタリこんでを繰り返し、運転も普段の何倍も注意をして、いつでも停まれるようにしながら会社まで帰ったのですが、その日の記憶は今ではほとんど何も思い出せません。頭の中が不安と恐怖に支配されて、何をしていたのか全く記憶に無いのです。
そして僕は後にそれがパニック発作やったんやという事を知りました。
「限界や。」そう思って僕は飛び込み営業の仕事を辞めました。
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