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マニュアル版万能スパイス!?と言えば

これさえあれば何とかなる!
と、キャンパーに人気のあるスパイス「ほりにし」をご存じですか?

肉よし野菜よしで、どんな食材も一振りして炒めるだけで、それなりに仕上げてしまう…
そんな万能調味料です。

いまではキャンプ場だけではなく、家庭でも重宝される「ほりにし」ですが、マニュアルの原稿でもよく見かけませんか?
「ほりにし」のように、ついつい使ってしまう万能スパイスならぬ万能ワード。

そう、「行う」です。

試験を行う、処理を行う、確認を行う、測定を行う、設定を行うなど、語感が良くなるからなのか、何となく使ってしまう「行う」。

文章全体がそれなりに仕上がるという点では万能かとも思われますが…
使わなくてもまったく問題がないのが、「ほりにし」と決定的に違うところです。

使わなくても意味は通るし、むしろ使わないことが洗練された良いマニュアルへの近道になるのではないでしょうか。

それぞれ試験する、処理する、確認する、測定する、設定すると、サ変動詞に変えるだけでも簡潔な表現となり、「味」も悪くならないのではないでしょうか(「○○する」も多用を避けるべき万能ワードですけど)。

適材適所の、それも必要最低限の味付けでおいしく料理をいただくように…

マニュアルも万能ワードに頼ることなく、簡素簡潔な言い回しでおいしく仕上げられたらと思います。

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