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五感を揺さぶるゲームは生まれるのか

囲碁・将棋が趣味の者には、パソコンやスマホで簡単に実戦や鑑賞ができる時代になって喜ばしい。

碁会所、将棋道場に足を運ばなくても実戦が楽しめるし、碁石、将棋駒を自分で盤上に並べなくても鑑賞できる。後片付けもいらない。

一人で一局並べ終わった後に、黒石と白石を選り分けて碁笥に戻すのは存外面倒なものである。

便利ではあるが、古くからのファンはパソコンやスマホでは質感が味わえないことが不満である。
実物の盤に碁石、将棋駒を打ち下ろしたときの響きと反動の心地よさは体感できない。

碁石は廉価版のプラスチック製と高級品(黒石は石、白石はハマグリ)で厚み・重み・手触りが違う。
将棋駒もプラスチック製から高級品の本ツゲまで材質にランクがあり、駒の模様(柾目、縞模様、光沢など)、文字の漆の量(彫った部分を埋める、盛り上げるなど)、書体、駒師(製作者)の違いで見た目も手触りも違う。

将棋駒を15セットほどコレクションしているが、ゲームの世界はバーチャル化しているようなので、実際の道具を集めるような趣味は廃れていくのかも知れない。

ならば、はたしてバーチャルの世界で将棋駒の質感は実現されるのか、AI開発者のお手並み拝見といきますか。


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