見出し画像

現代の歯科医を信頼しているので抜歯を決めた

歯医者に行ってきた。

結論から言えば、親知らずを抜くことにした。上下左右で合計3本。そのままにしておくリスクの方が、手術によるリスクよりも高いと判断したので。

まず上の歯については、既に虫歯となっている。しかも変な生え方をしているので、食事をする上で何の役にも立っていない。上の歯は抜きやすいというから、これは抜く一択である。

下の歯は今のところ虫歯にはなっていないようだ。だが横向きに生えているし、きちんと磨くのも難しい。将来虫歯になったり横の歯を押してしまうリスクがある。一方で下の歯は、歯茎を切開する必要があるのが難点だ。これによってほぼ確実に痛みや腫れ、出血のリスクがあると言われた。だがこれは放置して虫歯になったら同じく痛みや腫れが生じるし、悪化していくことが想定される。

下の歯特有のリスクがもう一つある。それは親知らず付近に神経が通っていることだ。これは下唇や顎の感覚神経で、傷がついたりすると痺れや麻痺が生じるリスクがある。下手をすると数ヶ月から半年の間も。ただあくまで感覚神経であり、運動神経ではない。だから口を閉じれなくなるといったことは無いようだ。それなら大したリスクではない、少なくとも抜くことをためらうほどではないと判断したわけだ。

今回このようなリスク説明にあたって、CTスキャンの画像を見せられた。実に分かりやすくて良い。前回のnoteに書いた通り、俺は『歯痛の文化史』を読んでいる最中である。

古代から中世の歯抜き屋と比べて、なんと素晴らしいことか。いや、20世紀初頭の歯科医と比較しても圧倒的に優れている。酷い時代を知っているおかげで、感謝しながら抜くことに同意した。

今回はCTスキャンの他に多項目・短時間唾液検査システム Salivary Multi Testを受けた。前回の診療レポにも書いたが、これは唾液の成分を分析することで、口内環境がいろいろ分かるものである。保険適用外となるが、3,300円だったので面白そうだとやってみたわけだ。結果は以下の通り。

ここから先は

436字 / 1画像
この記事のみ ¥ 100

人に対し何かをしてあげるという事は、全て「見返り」を期待しての行為だ。noteのサポートは文章を読むための「見返り」である。