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積ん読を崩すための本の選び方

マシュマロに答える。

マシュマロ

積ん読が多すぎて逆に本が選べなくて困っている、と。「ジャムの実験」で見たやつだ。

選択肢が多いと人は判断ができなくなり、結果として「選ばないことを選ぶ」という。質問者の陥っている状況は、まさにこれというわけだ。何か選択肢を絞り込む必要がある。

俺の場合はまずブログ記事のネタが決まっている場合、それに関する本を読む。こういう時は迷うことは無い。だがネタが決まっていない場合は質問者と同様に、大量の選択肢の中から一つを選ぶ必要が生じる。こういう時にどうしているか書こう。

まず本を選ぶ前に、「読まないよりはマシ」というマインドセットを持とう。大量の選択肢の中から、完璧な答えを見つけ出すことは、実質的に不可能である。だが明らかな失敗を避けることはできる。それは何も読まないことだ。

ある1冊を読み始めてそれがハズレだった場合、その本がハズレであるという情報を手に入れることができ、読む前よりちょっとマシな状態になっている。しかし何も読まなければ、状況は何も変わらない。それどころか選べないことで自己嫌悪してしまえば、むしろ悪化している。

ゆえに何でも良いから1冊選ぶことが正解であり、選ばないことは間違いであることを認識しよう。それを踏まえた上で俺はどうしているか。

ノンフィクションでよくやるのは、最近読んだ本と関連のある本を読むことである。例えば人類学をビジネスに活かした事例を紹介する『Anthro Vision』が面白かったので、人文科学の重要性を語った『センスメイキング』を読むというように。

そうすると一番興味を持ったタイミングで読むことができるし、関連知識が頭に入っているので理解しやすい。質問者はセールで大量に買うというので、おそらく俺と同じように似たようなジャンルの本が溜まっているだろう。もしそれがノンフィクションならばこれが有効なはずだ。

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