パスタという餅
『麺の文化史』にあった「麺」とは何かという話が面白いので共有したい。
我々は気軽に「麺」と言うが、麺とは何なのだろうか。コトバンクで調べてみたらこうあった。
ついでにWikipediaも。
なかなか面白い。概ね俺の感覚と合っているが、よく読むと「おやっ」となる説明もある。
例えば最初の漢字の説明だと、まず「小麦粉」であるという。麺は小麦粉で作られることが多いが、小麦粉そのものかと言われたら違うように思う。それに「小麦粉で製した食物」と言っていながら、例の二つ目に蕎麦が出るのが気に食わない。蕎麦は蕎麦粉の方がメインだろ。逆二八蕎麦というのもあるけれど。
栄養・生化学辞典は「穀物の粉」と言っているので蕎麦を含んでいいけれど、その後にパスタは除外する場合が多いとある。マカロニのような短いパスタはともかく、スパゲッティは麺に含むだろ。デジタル大辞泉だって例にいれているし。
こんな感じで概ね納得できるけれど、どこか引っかかる説明もある。では『麺の文化史』ではどうしているのか。本書は中国を中心とした麺史観なので、まず中国での定義から始まる。
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