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パスタという餅
『麺の文化史』にあった「麺」とは何かという話が面白いので共有したい。
我々は気軽に「麺」と言うが、麺とは何なのだろうか。コトバンクで調べてみたらこうあった。
めん【麺】[漢字項目]
[常用漢字] [音]メン(呉)
1 小麦粉。「麺粉・麺麭めんぽう」
2 小麦粉で製した食物。うどん・そばの類。「麺棒・麺類/製麺・素麺そうめん」
[補説]「麪」は異体字。
[難読]湯麺タンメン・麺麭パン・拉麺ラーメン・
麺
穀物の粉を練って細いひも状にしたものであるが,パスタ,春雨などは除外する場合が多く,そば,うどん,中華麺,米粉などを指す場合が多い.
ついでにWikipediaも。
麺(めん、Noodle)とは、穀類の粉(小麦粉、蕎麦粉、米粉や豆[1]など)やデンプンに水と塩などを加えた生地を細く長く成形した食品。
なかなか面白い。概ね俺の感覚と合っているが、よく読むと「おやっ」となる説明もある。
例えば最初の漢字の説明だと、まず「小麦粉」であるという。麺は小麦粉で作られることが多いが、小麦粉そのものかと言われたら違うように思う。それに「小麦粉で製した食物」と言っていながら、例の二つ目に蕎麦が出るのが気に食わない。蕎麦は蕎麦粉の方がメインだろ。逆二八蕎麦というのもあるけれど。
栄養・生化学辞典は「穀物の粉」と言っているので蕎麦を含んでいいけれど、その後にパスタは除外する場合が多いとある。マカロニのような短いパスタはともかく、スパゲッティは麺に含むだろ。デジタル大辞泉だって例にいれているし。
こんな感じで概ね納得できるけれど、どこか引っかかる説明もある。では『麺の文化史』ではどうしているのか。本書は中国を中心とした麺史観なので、まず中国での定義から始まる。
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