寝る前におすすめなストア派哲学入門

読んだ。

またストア派の本である。ストア派の本を紹介するのはこれで3冊目となるわけだが、今のところ一番俺好みではない。基本的にいい感じの教えしか書かれていないからだ。

クソみたいな入門書だと、徹頭徹尾ストア派視点でしか語られないだろう。つまりストア派の教えこそが正しく、ひたすら肯定的に記されるわけだ。読んでいて疑問に思うことがあっても、スルーされるか丸め込まれるかで終わってしまう。

ストア哲学を読んだ|honeshabri|note

本書はまさにこのタイプの本である。俺は入門書には多様な観点を求めるタイプなので、この手の画一的な本は好みではない。やはり入門書と名乗るなら、俺程度がすぐに思いつく疑問や問題については触れておいてほしい。

とはいえ、王には王の、料理人には料理人のという言葉もある通り、本も適材適所がある。本書も他に紹介した2冊より輝く場面が存在する。それは寝る前だ。

俺は寝る直前に布団の中で本を読むことを習慣にしているが、このタイミングに最適な本にはいくつかの条件がある。

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