栗は生えてくるから主食になる
昨日のnoteで栗が主食として食べられてきた話を書いた。
ではなぜ栗が選ばれたのだろうか。一つは栗の実が主食として優秀という点がある。栗の実は栄養価が高いだけでなく、アク抜きが不要なので食べやすい。一般的には加熱して食すものだが、生で食べることもできる。調理しやすい栄養価の高い食べ物であるのだから、主食となって当然に思える。
ただし、どんなに実が優れていても、入手が困難では主食にはなり得ない。まだ栽培技術が発達していなかった縄文時代ではなおさらだ。栗は入手の観点からも、主食としてふさわしかった。栗の特性が、人の生活との相性が良かったのである。
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