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(書評)30代でお金を貯めようと思ったら読む本

もういつの間にか2月。ついこの間お正月を迎えたような気がしますが、早いものですね。1ヶ月に3冊はOutputすることを目標にNoteをこれからも活用していきます!2月の1冊目はマネーの勉強のために再読した本です。

本のタイトルは「30代でそろそろお金を貯めようと思ったら読む本」です。2015年11月に販売されていますから約4年前の本ですね!

独身時代に一度読んだのですが、よくある話、読んだだけの状態で内容はすっからかんに忘れていました。ある日、本棚を眺めてふと「読んでみよう」と思って読んでみたら、結婚した今、すごくタメになることが書いており、「こんなにいい本だったんだ!」と新鮮な気持ちで読破しました。


・著者、深田晶恵さんについて

特定の金融商品や保険商品音販売を行わない、独立系FP会社「生活設計塾クルー」を立ち上げた方です。個人向けのマネーコンサルティングをする傍ら、セミナーや講演を開いて、すぐに実行できるマネーに関するアドバイスをされている方です。またマネーに関する本もたくさん上梓されているようです。


・本の概要

我々30代の家計にターゲットを絞って書かれたマネー本です。いわばこれから最もお金が必要となる世代ですね!この本に核になる主張として、「継続的にお金を貯めるための」3つのポイントをあげています。

① 先に積み立ててお金を貯め、その残りで生活すること
② 保険と住宅ローンで、お金をムダに減らしていないこと
③ 夫婦ともに、できるだけずっと仕事を続けること

ポイント①について。面白いのが以下の質問!この質問にパッと答えられるかどうかで、深田さんの言う「継続的にお金を貯めることができている体質」であるかどうかがわかるといいます。

(質問)1ヶ月にいくら現金を使っていますか?

(質問)1年間にいくらお金を貯めていますか?

これに即答できるか!?独身時代の私は正直、「否」、全く答えられませんでした(^_^;)上の質問は1ヶ月に使う現金の上限を決めて、ATMで月に1回、決まった日に決まった額をおろせば即答できますね!下の質問は財形貯蓄などの制度をうまく使って、先に給与から自動的に一定額を天引きしていれば、その額に12倍してボーナスの一部を足せば即答できますね!

こうして継続的にお金を貯めていき、例えば住宅購入の目安となる頭金3割+200万円を夫婦で協力して貯める実績があれば、深田さんは住宅ローンも問題なく返済できると太鼓判を押すそうです。継続的に貯めれている実績がありますからね!

ポイント②の保険と住宅ローンについては、家計において最も大きな支出に属します。ここをいかに戦略的に額を小さく、また大きな買い物だけに失敗しないか、多くのページをさいて解説してくれています。

ポイント③の夫婦が正社員で共働きというのは、家計において2つの収入源があることを意味しますから、仮に片方が何らかの事情で働けなくなってもなんとかなりますし、比較的手厚い社会保障(年金や育児休業給付金など)も期待できますね!

この3つのポイントに沿って、継続的にお金を貯めることができて、かつお金に困らない生活を送るための術と心得が詳しく書かれていました。


・感想

私の年齢は36歳。奥さんと1歳になる娘がいる3人家族です。夫婦ともに正社員、子供の教育費や自分たちの老後のお金を少しずつ蓄えていく必要がある、生命保険の入る必要性が比較的ある、そういった立場で読ませていただきました。

自慢するつもりは毛頭ありませんが、我が家の場合は①②③のポイントをほぼ満たしているため、これで貯まらなかったらちょっとマズイなとも思いました(^_^;)

深田さんの言う「お金持ち」の定義を「年収の高い人」ではなく、「継続的に一定期間お金を貯めることができる人」としているところがとても印象的でした!

NBAのスーパースターの選手は引退後5年でなんと60%も破産するというデータを聞いたことがあります。彼らは一般人が一生働いても手にできない金額を稼ぎますが、破産者は支出のコントロールができずに生活レベルを一気にあげてしまい、引退して収入が下がっても生活レベルを簡単に下げれないのが大きな要因なのかなと思います。

この本はわかりやすく、すぐに実行できるレベルの内容だったため、読了後は我が家の現在の家計の見直しや、今後のマネープランを考える上で非常に参考になりました。

毎月の目標積立額(NISAやiDeCo)の確認、毎月の現金支出の上限の見直し、月単位ではなく年間で把握すべき支出の確認(通信費、車にかかるお金、教育費など)、どんな生命保険や医療保険に加入すべきかの話し合い。(実は我が家は訳あって民間の保険にまだ未加入。)

正直お金で苦労したくはないし、ささやかな収入であっても、心豊かに暮らしていきたいですから、お金とはいい距離で付き合っていきたいなと思いましたね!


・まとめ

お金を無理なく継続的に貯めるには?住宅の買い時について悩んでいる。保険加入のポイントは?社会保障制度について少し詳しくなりたい。そう思っている方は30代でなくても、どの年代の方も十分に参考になる本だと思います。2015年出版でやや古いことも差し引いて、自身の家計を考える上でたくさんヒントがあると思います。

とても丁寧であり、堅実な方法を提示してくれていると思います。

将来いくら年金がもらえるのか、また年金制度、自分がいつまで生きられるかという自分ではコントロールできないことに執着すると、不安ばかりが先行します。

そうではなく、自分たちでコントロールできることに集中して行動することが大事ですね!支出を見直す、保険を見直す、住宅購入のための頭金を目標に財形貯蓄にて貯める、子供の教育費がどれくらいかかるか調べてみる、など。

豊かな生活をおくる上で欠かせないお金の勉強をし、日々の生活の中で実行するにはとてもよい本だと思います。深田さんは保険や住宅ローンにも造詣が深いので、ほかの本も読みやすいだろうし、読んでみようと思います!

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