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『とんとんみーときじむなー』  田島征彦          童心社


さぁ、

とんとんみーって? きじむなーって?

沖縄に行くとそれがわかるよ。

“とんとんみー”↓               魚。浅瀬にいるトビハゼの仲間。

“きじむなー”↓                        カジュマルの木に住んでいる精霊。


男の子が、体の弱いお母さんに魚をとって食べさせようと海に行きます。

きじむなーは、いつも一緒に遊ぶとんとんみーを連れて行かれて、悲しくて怒って、

事情を知らないきじむなー。

男の子とお母さんを殺そうと毒ハブを家に投げ込みました🐍

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投げ込むたびに、ハブは、三線や花や色んなものに早変わり、、

きじむなーもびっくり。


きじむなーは昔から沖縄で言い伝えられている、精霊(妖怪)。
その多くがガジュマルの古木に住み、赤い髪で背丈は人間の子供程度だと言われています(諸説あり)

いわゆる妖怪とはちょっと違い、キジムナーには性別があり、大人になると結婚をして家庭を持ちます。中には人間に嫁ぐものもいるというから、想像する妖精とは違いそう。

食事は魚介類が中心で中でも魚の左目が大好物、漁港で目玉がない魚がいたらキジムナーの仕業とも言われています。キジムナーを連れて漁に行くと必ず大漁になるありがたい存在でもあり、でも、怒らせると、殺してしまうくらいの狂気も持っているという、恐い一面もあるらしいのです。

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男の子ときじむなーは、とんとんみーはとらずに、海に行きます。大ダコに襲われそうになり、きじむなーは、男の子を守ります。


きじむなーも熱いこころの持ち主ですね。大切な誰かを守るためなら、といった正義を生かすか殺すか、両極端ですが、優しさから生まれる行動なんだろう。

本の中に出てくる、

海や魚、カジュマルに三線、織物や洋服、、、

沖縄の大切にする存在が見えてきます。

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