Sensory Percussion日誌 04
〜マジでやれんのか?の巻・前編〜
こんにちはヒマラヤです。今回は先週お伝えしたとおり、本当にひとつのドラムから10パターンの音が出せるのかを結構厳しく検証していきます。卑屈で人の粗探しが得意な私が生き生きとしている姿を御覧下さい。
まず10通りの音をどうやって出すのかをおさらいしてみましょう。
大きく「叩く場所を変える」グループと
center - ヘッドの中心を叩く
edge - ヘッドの端を叩く
rim tip - スティックの先の方でリムを叩く
rim shoulder - スティックの腹でリムを叩く
shell - スネアの胴を叩く
いわゆる「特殊奏法」グループに分類出来ます。
cross stick - スティックをヘッドの上に寝かせてリムを叩く
rimshot center - リムとヘッドの中心を同時に叩く
rimshot edge - リムとヘッドの端を同時に叩く
stickshot - ヘッドに押し付けたスティックをもう片方のスティックで叩く
damped - ヘッドを片方の手で抑えた状態で叩く
前者はまだしも、後者は特殊奏法の精度によって音のバラ付きが出てしまいセンサーが上手く読み取ってくれない可能性が・・・特に元メロコア少年だったヒマラヤはスティックショットなんかほぼ未経験、雲行きが怪しくなってまいりました。
厳しく検証する企画から、今持っているスキルで現実的に何が出来るかを再確認する企画へ方向転換。己の足元を見つめ直す良い機会です、早速設定しましょう。
ソフトウェアの設定
01.ラーニング設定
Sunhouse公式のユーザーガイド曰く、音の強弱、スピード等のバリエーションを付けて各部位・奏法50〜100回(部位によっては30〜40回で十分)叩くようにとのこと。開発者の言うことをちゃんと聞いてしっかり設定します。
設定の手順は日誌01にも書いてあります。
02.オーディオファイルの準備と設定
自分が意図した音が出ているか確認しやすくする為に、Macのテキスト読み上げソフトKyokoさんの力をお借りします。ちなみに実の姉と同じ名前です。
音声を書き出したので、各部位にアサインしましょう。
03.スレッショルドの設定
日誌01では「とりあえず音が出ればええんや!」と駆け足で説明したのですっかり忘れてました。実はこのSensory Percussion、初期設定の状態ではセンサーが感度ビンビン状態なのでゆっくり手のひらをヘッドに乗せただけで音が出てしまいます。このままでは特に特殊奏法を行う時に支障をきたすので、スレッショルドの設定でセンサーの誤作動を防ぎましょう。
まず中央の窓左上にあるthresholdをクリック、設定画面では右から左に波形が流れて来ます。センサーの受け取った信号が赤い点線を越えると音を発する仕組みですので、点線を上下にドラッグし調整することで丁度良いポイントを探しましょう。ここではスティック同士を打ち鳴らす音とバックビートのゴーストノートの間にラインを設定しました。最後にsaveをクリックして設定を保存。
04.実際に叩いてみました
何も考えずにただひたすら適当に叩いております、御覧下さい。
Kyokoがうるさ過ぎてわけわからん仕上がりなんですが冷静に観てみると、特にrim shoulderやrimshot edgeが上手く認識されていなかったり、左右で別の部分を速く叩くとセンサーが誤作動を起こす等、気になる所がチラホラと。思ってた以上に上手くいきませんでした。これが素人のリアルSensory Percussion・・・
05.総括
10種類の音を出す事は出来るが、その全てを意図したタイミングで鳴らせるか、尚且音楽的に消化出来るかどうかは本人次第。という芸能人の恋人年収調べてみました系ブログで「わかりませんでした!」とか言ってぶん投げる様な結果に・・・
感覚的には全てのピアニストがシンセサイザーを格好良く演奏出来るとは限らない事に近くて、ドラムの練習とは別に「Sensory Percussionの練習」をする必要があるな、と感じました。他にも設定の妙であったり、スネアのチューニング等にこだわってみれば改善されていく可能性があるかもしれません。
次回はマジでやれんのか?の巻・後編と題しまして、バスドラムを検証していく予定です。
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