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お金も時間もかけない丁寧な暮らし2.0 〜くまのプーさんとカールじいさんの空飛ぶ家に学ぶ〜

丁寧な暮らしという言葉を
目にするようになってから
随分時間が経った。

僕には遠い言葉に思えたものの
ちょっと憧れを抱いたりしつつ
その手の本やWebサイト、
SNSなどをのぞいてみると、
やっぱり程遠い。

そしてなにより
お金や時間に余裕がないと
そこに足を踏み入れるのが
難しいという印象。

「そんなことないよ。できることからだったり、
できることだけでいいんだよ」

と、丁寧な暮らしをしている
彼らは言うかもしれない。

しかし、元来「ひどい暮らし」をしてきた
僕のような者が
ちょっとやそっとの
「丁寧」を取り入れたところで
それは丁寧どころか普通の暮らしにも程遠く
「ちょっとはひどくない暮らし」
くらいが関の山だ。

本気で丁寧な暮らしを目指すなら
孫の代まで使える家具や
鰹節で出汁をとった味噌汁や
長年着ることができる普遍的な
デザインの服などが欲しいものである。

しかし、それらは高価だったり
手に入れるために時間が必要だったりする。
日々時間を切り売りして
生計を立てている者には程遠い暮らし、
それが「丁寧な暮らし」であります。

しかも、もしあぶく銭でも手に入れて
孫の代まで使える家具など買おうものなら
今あるニトリの家具を廃棄しなければならない。
哀れニトリ。
まだ使えるニトリを
廃棄してなにが「丁寧」なもんか。

大量生産されたブロイラーを
頬張ることを我慢して節約し、
味噌汁に予算を割いて
なにが丁寧なものか。

というわけで、
私は私なりの丁寧な暮らしを
目指すことにした。
「お金も時間もかけない
丁寧な暮らし」
である。
これを仮に
「丁寧な暮らし2.0」と呼んでみる。

その暮らしのために何を参考に
すべきか考えたとき
まっさきに思い浮かんだのは
「くまのプーさん」だった。
そしてその次に思い浮かんだのは
「カールじいさんの空飛ぶ家」だった。

この二つの作品に、
お金も時間もかけない
「丁寧な暮らし2.0」のヒントが
隠されていると私は思うのである。

プーさんは友人である
クリストファー・ロビンのことを
フルネームで呼ぶ。
「やあ、クリストファー・ロビン」
といった具合に。
非常に丁寧である。

「カールじいさんの空飛ぶ家」
に登場する
ラッセル・キム少年は
カール・フレドリクセンという
おじいさんのことを
「フレドリクセンさん」と呼ぶ。
「フレックさん」とか
「フレドリックさん」とか略さない。
彼もまた、丁寧である。

両者とも1円もかかっていないのに
すごく丁寧な印象がある。
こんな風に先人に学びつつ
お金をかけずに
丁寧な暮らしを積み上げていこうと
おもいます。

まずは、友人知人の名前を
略さないことからはじめてみます。

(了)


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