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丁寧な暮らし2.0 〜あの日のおばさんに思いを馳せる〜
小学校2年生の夕暮れ時。
幼馴染の家でおやつをご馳走になった。
テレビゲームをしている
幼馴染と僕に
幼馴染のお母さんが
りんごをむいてくれた。
それを僕と幼馴染と
幼馴染のお母さんの
三人でいただいた。
食べ終わってゲームを
再開したが、ふと振り返り
おばさんを見ると
口元を隠して何かしている。
どうやら爪楊枝で
歯に挟まったりんごを
とっているようだった。
丁寧だ、と僕はおもった。
爪楊枝で歯クソを
掘るときに添える手。
奥ゆかしくて
丁寧である。
こういう大人に僕もなりたい
とおもったものだ。
あの日の気持ちを
忘れずに、
忘れたとしても
ときどきは思い出して
生きていきたい。
(了)no.2
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