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📖読んだ本:『V字回復の経営』

今回読んだ本は、三枝匡著『V字回復の経営』。
大まかな流れは毎年赤字部署の
存続をかけた事業復活のお話。

ストーリーの中で
事業が落ちた理由だったり、
リーダー像だったり、
トップとミドルの差だったり
様々要素が出てくる。
どの問題に対しても一貫するのは

①大局を見、小局に手をつける

目の前のことばかり追っていると
全体が分からない。
目的と手段がごちゃつく。
そうして生産性がガタ落ちしていく。
なんでこの作業が必要なのか分からないけど
ルールだから…というような。
逆に、「改革だ!」と高らかに宣言して
大局ばかり見ていても、
「仕事をしない理想家」としてうつる。
ギャップを埋めるためにはトップ層は
現場感を常に取り入れなければいけないし、
ミドル層はトップが見据える大局を
知らなければならない。
そのためには、トップは現場にいなきゃいけないし、
ミドルには裁量権がいる。
(ミドルが動けないとすべてが固まって
動かなくなってしまう)
しかし、大局とは往々にしてぼんやりしがちだ。
スローガン?目標?
いやいや数字目標として明示したら?
色んなものが当てはめようと思ったら
当てはまってしまう。
私は、一番大きなものはなんだって
いいと思う。数字目標でもスローガンでも。
各会社の空気感で合うものを
持ってくればいい。そのあとが大事。
一番大きなものを実現するために
・今何してる?どうなってる?
・競合の情報は?
・顧客のニーズは?
・ネックは?
・時間は?人は?
最低限ここまでを大局としてとらえたい。
ここまで掘れば、もう何をしたらいいかが
ぼんやりとでも見えてきて
小局にうつっていける。

②誰が・いつ・どうやって・なぜやるのか

大きな組織になればなるほど
この4点がなくなる。
大きな組織は【誰が】の部分を
部署におきかえてもいい。
ストーリーにも出てくるが、
「業績悪化の原因は?」と聞かれて口を揃えて皆が「他部署の○○が~…」。
【なぜ】他部署がその行動・指針を出したかが分からないがゆえに「他部署の○○が原因だ」と考えてしまう。
この4点さえおさえてしまえば、
誰だって逃げ道はなくなる。
この4点を決めていたのにミスが出たなら、
自分の何がいけなかったのかを考えるだろう。

③ブレない

大局を見て小局に手をつけた
(4点をおさえて現場レベルへの落としこみをすること)たら、あとは走るのみ。
ブレたら今まで考え抜いた戦略も、
手をつけたモノの意味も無に帰すことになる。

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