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ゆめアール大橋で「桧原桜(ひばるざくら)演劇ワークショップ」をやる。(福岡市南区)

3月25日に、ゆめアール大橋音楽・演劇練習場で、「桧原桜(ひばるざくら)演劇ワークショップ」をやる。

小学生が対象の演劇ワークショップだ。

ちょうど一年前に実施予定だったのだけど、新型コロナウィルス感染症が出始めの頃で、情報が十分ではなく、大事を取って延期していたものだ。

1984年、道路拡張計画で伐採されるはずの桜が、市民と市長の桜にまつわる短歌のやり取りを経て、残された、ということがあった。その舞台が、桧原という土地で、福岡市南区では、このエピソードにちなんだ桧原桜賞などのイベントが、毎年行われている。

桧原桜賞が、「短歌」「和歌」というところを切り口にしている一方で、演劇ワークショップでは、市民と市長(役所)の間で行われたコミュニケーションのところを切り口にしている。

最初の市民からの短歌は、「せめてあと二旬(にじゅん=二十日間)」、最後の開花まで許してね、というもので、道路拡張反対というものではなかった。このささやかとも見えるお願いの奥には、道路の整備があることについては、致し方がないという気持ちも見える。

結果から見てみると、市民が声を上げて、市長がその声をくみ取って、市政に反映させたという、シンプルな流れが見えるけど、市民にもいろんな声があったはずだ。その辺を深読みしていくと面白い。子どもたちが、この物語を通じて、どういうことを想像するのか、楽しみだ。

ゆめアールの真ん中に桜の木がある。

桜の満開予想が、3月22日となっていたから、ワークショップ当日も、いい感じに咲いているんじゃないかと話していたのだけど、ゆめアールの桜は、たぶん山桜系なのかな、ソメイヨシノではない種類で、もう花はずいぶんと散ってしまっている。

そんな桜を眺めながら、残念に思うと同時に、花の時期だけちやほやするのは、なんかやだなぁとも思った。桧原で伐採を逃れたのも、開花間近の桜だったからで、例えば、ケヤキだったり、ヤナギだったり、真夏の桜だったりしたら、道路拡張は、当初予定通りだったんだろうと思う。

なんだか、そう考えると、間もなく完全に花が散ってしまうであろう桜も、愛おしく感じられた。いや、桜だけじゃなくって、その横に生えている、名前も知らない木、名前のわからない草までも、なんだかかわいく感じられるようになった。

以上、独り脳内ワークショップでした。当日は、まったく違う内容になると思います。参加者の皆さん、お待ちしています。

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