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大丈夫、育児はだんだんラクになる。①出産

私には七歳と四歳の男の子が二人いる。

振り返ってみると、近い記憶である次男が赤ちゃんの頃よりも、ずっと、ずーっと、長男が赤ちゃんの頃の方が身体的にも精神的にも大変で記憶に残っている。

育児は最初が一番大変で徐々にラクになっていく。

それを伝えたくて、今回は私の育児の経験を書きたいと思います。


出産してすぐに母親らしくはなれない。

陣痛は痛い。

想像してたよりもずっと痛くて、産院へ行った所まだ前駆陣痛だと帰らされた。

夜9時頃だったと思う。

痛みの波がくると力が入らなくなりペタンと座り込んでしまう。

これで本番の痛みじゃないのかと途方に暮れる一方で、この痛みが終われば我が子に会えると思うとワクワクもした。

まだこの時は。

それから朝までその状態は続いた。

産院に着いた時には先生に「一時間コースだ。」と言われた。

とにかく早く陣痛終わってくれーとただただ必死に耐える。

初産だったので結局一時間では出てこず、三時間ほどかけてやっと長男と対面する事ができた。

私は何かの刷り込みで、母親たるもの初めて我が子の顔を見た瞬間に「かわいい」と言って涙するものだと思っていた。

夫は泣いていた。

私はとにかく「終わったー」と思った。

あの陣痛の苦しみからやっと解放されたんだ。

直後、今度は大きな不安に襲われた。

全然終わってなんかない、今からだ。

この小さな小さな赤ちゃんを死なないように育てていかなければいけない。

この瞬間たしかに母親になったのに、かわいいと言って泣けない。

私、大丈夫?

とにかく不安で不安で、しかもその頃はまだ誰にも不安だと正直に話す事ができなかった。

こうして私の母親としての毎日が始まりました。

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