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祈るようにはたらく

先日べこべこにへこみまくった。
仕事のことで。

なにか失敗したというわけではない(小さい失敗はたくさんしている)し、怒られたとか迷惑をかけたとかでもない。
いや、迷惑はちょっとかけたかもしれない。

なににへこんだかというと、いっちょまえに文句を言ってしまったのだ。
文句というか、もう少しなんとかなりませんかというようなことを言った。

まだ一人前の仕事もできないのに。

自己嫌悪、これは本当に厄介だ。
そしてその出来事には少なからずホルモンバランスが影響している。

生理前に不安定になるあれだ。

今までなら、例えば子どもに対してちょっと怒り過ぎてしまったとする。
それならすぐハッとして謝ることができる。
今お母さん言い過ぎたね、怒り過ぎたね、ごめん、と。

でも職場だと、これは困った。
毎月こんな感じになっていたら辛いな。

「今、生理前につき不安定です」という看板を首から下げたい。

言い訳をしたいのだ。
私あんなこと言ってしまったけど生理前の仕業なんです、いつもならあんなこと言わないです。
うーん、そうなのかな?
やっぱり文句は口に出さずとも心の中では思ってたしな。
ある意味正直になれたとも言えるかもしれない。


大好きな津村記久子さんの小説「この世にたやすい仕事はない」の一節を思い出した。

仕事は『うまくいきますようにと祈り、あとは全力を尽くすだけ。』

そう、私は毎朝祈りに近い気持ちで職場へ向かっている。

なにごともなく無事に帰れますように。

そうやってみんなやっているのだろうかと思ったら少し肩の力が抜けた。
あとはできることを全力でやるだけ。


そんなこんなで落ち込んだ気持ちを癒してくれたのは、帰宅後「お母さーーん!」と迎えてくれる子ども達の嬉しそうな笑顔と、習い事で会う同じ幼稚園のママさんとのなんでもない会話。
癒しはこんなにも近くにあったんだな。
これも働き始めて気づいたことだ。

だから母でもなく妻でもない人間として外に出ていくのも悪くないと思った。

こうして山あり谷あり、喜んだり落ち込んだりしながら新しい世界を見ていこう。

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