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干支の話

親戚のおばちゃん達は干支の話が好きだ。

へび年やから執念深いとか、とり年やから早起きとか。それがいつも盛り上がる。

いぬ年の友人の婚約者がひつじ年で、相手のお母さんに反対されたという話を聞いた事もある。

信憑性はないけど、占いのようなもので「なんか分かる!」とワイワイ話すのは世代を越えて楽しいものだ。

だから、おばちゃん達と干支の話をするのは結構好き。



私はいのしし年だ。

そして、亥年だなーと感じる瞬間がある。

例えばママチャリのうしろに次男を乗せてこぐ時。いつの間にか全速力で走っている。

それから子供の頃のプール遊び。
学校のプールでは女の子同士でチャプチャプ遊ぶよりも本気で泳ぎたかった。ただ一人で黙々と、肉体の限界まで泳ぎたい…と思いながら、友達とチャプチャプ遊んでいた。(友達の大半は亥年だったが、そこは目を瞑ってほしい。)

スキー。感覚が分かってくるのが楽しくて一人で何度もリフトに乗っては滑った。これも小学生の頃。

大人になってから行ったスノーボード。これも上に同じ。アザだらけになりながら滑った。

複数のことを同時進行できない。

猪突猛進、のめり込むと周りが見えなくなる。

いのししっぽさ、あるなー。



ちなみに家族、まず夫。
うさぎ年!かわいい!!気が優しくてどことなくフワッとしている。うさぎっぽい。

長男、たつ年。
唯一実在しない動物。どこか落ち着いていて、小学生らしからぬ達観したような所があり、辰年だなと思う。

次男、さる年。
もはや説明はいらない。そのまま。



今日から夏休みだ。

次男を自転車のうしろに乗せ、無心でペダルを踏む日々は一旦お休み。

さあ。メリハリがつけにくい今年の夏休みをどう乗り切ろうかと初日から考えている。

やっと宿題に取りかかった長男と、うしろでふざけてばかりいる次男。

旅行に行ったり親戚に会ったりはできなくても楽しい夏休みだったねと言えますように。

早く親戚のおばちゃん達とワイワイやれる日がくるといいなあ。

その時には「次男がますます調子もんになってきたわー。」と言おう。おばちゃん達は「さる年やからなー。」と言うだろう。きっと盛り上がるはず。

会いたくても会えないおばちゃん達を思ったら、干支の話をしたくなった。



8月、梅雨が明けて暑さもピークになる。

相変わらず不安の絶えない世の中ですが、皆さんの夏が少しでも良いものでありますように。

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