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やまかわ うみ
2024年3月12日 17:21
記憶をたどってみると雨の日の光景は断片的にいくつか思い出せる。一番古いのは小学生。田んぼ道を、傘をさしながら帰る。赤ちゃんがえるがあちこちでぴょんぴょん跳ねている。ピンク色の長靴を履いたわたし。小さなかえるを踏まないよう、つま先立ちで歩く。あまりにもたくさんいるからヒヤヒヤして、息を止めて歩いた帰り道。アスファルトで跳ねるチビガエルと雨水の光景。それから中学生の頃。片想いして