黒澤明 魂の舞台 明治座「醉いどれ天使」

明治座「醉いどれ天使」を観劇。


この作品は日本の底力から生まれたと私は思います。

映画「醉いどれ天使」は黒澤明と三船敏郎の1948年の作品。

ここで重要なのは映画の中身だけではなく、
その背景。当時、労働運動で映画が作れなかったという事実。仕事を失いつつある俳優や制作スタッフの救済として、黒澤明自らが、舞台化を企画提案したとのこと。その幻の舞台の脚本が、三船プロダクションで数年前に発見された事から、今回の明治座での舞台化に繋がっています。

この経緯を本公演プロデューサーである厨子健介氏から伺ったときには、鳥肌が立ちました。そして、何かお手伝いが出来れば、と思いました。

三池崇史演出、蓬莱竜太脚本。

2021年の今日の日本には、病に倒れる人もいる、自らを奮い立たせる人もいる、偏見に疑心暗鬼になる人も、人の温かさを知る人もいる。そんな時代に、この作品が舞台化されていることに、私は心から感謝と敬意を表したいと思います。

千秋楽は9月20日(月・祝)12:00開演

U-NEXTでは生中継でライブ配信致します。

一人でも多くの方に、この黒澤明の舞台を見ていただけますように。

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