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仏教と性欲

仏教では無欲であること、禁欲することを説いていません。
親鸞聖人は、「煩悩即菩提」をこのように教えられています。
 罪障功徳の体となる
 こおりとみずのごとくにて
 こおりおおきにみずおおし
 さわりおおきに徳おおし
『高僧和讃』 (『真宗聖典』493頁)
 罪や障(さわ)りは、そのまま功徳のもとになるのです。
 その関係は氷と水のようであり、
 氷が多ければ多いほど、溶けたときの水は多くなります。
 同じように罪や障りが多ければ多いほど、後に得られる功徳も多いのです。

煩悩即菩提(ぼんのう そく ぼだい)は、大乗仏教の概念の一つ。
 迷い=煩悩
 悟り=菩提
煩悩がやがては悟りの縁となる。
煩悩即菩提と生死即涅槃は対で語られる場合が多い。

タントラ(तन्त्र Tantra)
ヒンドゥー教においては神妃(シヴァ神妃)になぞらえられる女性的力動の概念シャクティ(性力)の教義を説くシャークタ派の聖典群

仏教においては中世インドの主に8世紀以降に成立した後期密教聖典の通称である。

タントラはサンスクリットで織機(はた)、縦糸、連続などを意味し、
経典に表れない秘密を示した典籍であることを含意する。

「Tantra-Massage」は風俗です。


人間の世界の外側に象徴的な聖なる仏の世界が実在的にあるものとされ、インドの密教では、俗なる世界にいる修行者が聖なる世界の仏と合一することを目指し、具体的な方法として音(マントラ(真言)、お経の朗読)、目(マンダラ(曼荼羅)の熟視)、身振り(ムドラー(印契)、熟慮など)を通じて涅槃(ニルヴァーナ)に達するとされ、最速で涅槃に至る道であるとされた。

インドの後期密教では、それまでほとんど行われなかった性的行法や生理的行法が大胆に輸入され、仏の世界の女性原理を般若波羅蜜(仏母、すなわち悟りを生む智恵)とし、般若波羅蜜を生身の女性(大印、マハームドラー mahāmudrā、または明妃、ヴィディヤー vidyā)、特殊な魔術的能力を有するとされ、人身供犠など特異な儀式を行う瑜伽女輪(yoginīcakra)または荼枳尼網(ḍākinījāla)と呼ばれる集会を催すアウトカーストの女性(ヨーギニー、瑜伽女、魔女)たちと同置して、彼女らと性的にヨーガ(瑜伽、合一)することで、中性的真実在の現成(悟り)、即身成仏を目指した。

性ヨーガ
インド密教において瑜伽女(ヨーギニー、ダーキニー)は、下級の鬼神を出自としながらも、半女神から至高の存在にまでなった尊格を体現する女性であり、男性ヨーガ行者にとっての理想的な、仏教徒によって教化された従属的な性ヨーガのパートナーとしての女性でもある。

行法としての側面から見ると、男性の女性支配が前面に出ることもあれば、男性ヨーガ行者が畏怖する存在として、彼らから自立し優越する瑜伽女という側面もあり、共に母なるもの、般若波羅蜜を具現した存在であるとされ、その女性観は両義的である儀式において阿閣梨の性ヨーガの相手を務めた女性については、ヨーガに熟達した女性指導者であるとも、または儀式に捧げられた16歳(または12歳から25歳)の若い処女であるともいわれる。
文献には、性ヨーガの相手としての大印、明妃について、容姿と年齢の具体的指定が見られ、これは女性の聖なるシンボル化とインド圏の文化的背景が理由である。

性ヨーガによる成仏を唱えたことで、他宗派からは左道密教と呼ばれる事もあるが、その本質は「インド的精神性の原点への復帰」であると考えられる事もある。
後期密教は中国大陸においてはサキャ派を保護した元王朝など、モンゴル文化圏で支持されたが、日本では中期密教の勢力が強く普及しなかった。

ヨーガを学ぶ時、相手を慎重に見極める必要がある
ハタ・ヨーガなど本来のインド的な考え方では、師は弟子の中に潜在する力を目覚めさせる手助けをするのみである。

タントラ・ヴァジラヤーナは殺人教義
オウム真理教でもヴァジラヤーナ(金剛乗=武器)が説かれたが、グル麻原彰晃への絶対的帰依を意味し、グルが指示すれば殺人も肯定する教義に繋がった。

空海(774年〜835年)は、唐の長安において青龍寺の恵果(746年〜805年)の弟子となり、密教の伝法灌頂を授かり、『初会金剛頂経』の教理と実践方法を伝授された。
806年に日本に初めて、『初会金剛頂経』に基づく実践体系を伝えている。

空海が伝えた密教とは相容れない。
密教では密教の殊勝性を表す徴となり、金剛乗とは顕教に比して絶対なる乗り物(教え)を意味する。

大日経(愛の世界、胎内の世界)胎蔵曼荼羅
『大毘盧遮那成仏神変加持経』(だいびるしゃなじょうぶつじんべんかじきょう)、略して『大毘盧遮那経』(だいびるしゃなきょう)、あるいは『大日経』(だいにちきょう)は、大乗仏教における密教経典である。
八世紀に、善無畏・一行の共訳による漢訳、およびシーレーンドラボーディとペルツェクの共訳であるチベット語訳が相次いで成立したが、梵文原典は現存しない。
『金剛頂経』とともに真言密教における根本経典の一つとされる。

漢訳『大日経』は、全7巻36品であるが、この内最初の第1巻から第6巻の31品が中核で、第7巻5品は供養儀軌で善無畏が別に入手した梵本を訳して付加したものと見られている

『金剛頂経』(こんごうちょうぎょう、こんごうちょうきょう/タントラ)は、大乗仏教の密教部経典。
The Sarvatathāgatatattvasaṃgraha sutra (Sanskrit, Compendium of the Reality of All Tathāgatas), also known as the Tattvasaṃgraha Tantra, is an important seventh century Indian Buddhist tantric text. Although the scripture refers itself as a Mahayana sutra, the content is mainly tantric in nature and thus is sometimes called a tantra. This work is an important source for the Shingon tradition.

This text was very important for the development of the Vajrayana Yoga tantra traditions in India, Tibet, China, Japan and Sumatra, amongst others. The Tattvasaṃgraha is extant in Sanskrit, Tibetan and Chinese. It is one of the three fundamental sutras of Japanese esoteric Buddhism.

日本では、普通に「金剛頂経」という時は『初会金剛頂経』(『真実摂経』)、特に、不空訳『金剛頂一切如来真実摂大乗現証大教王経(大教王経)』(大正蔵865)のことを指す。

『初会金剛頂経』(『真実摂経』)は金剛界曼荼羅(こんごうかいまんだら)の典拠となる経典で、真言宗や天台宗では密教の「即身成仏」の原理を明確に説いているとしている。真言宗(東密)では特に根本経典(最も重要な経典)とされ、この『金剛頂経』と『大日経』の密教経典を「両部の大経」という。

仏教の根幹『因果応報』とは
因とは、カルマ(業因)=行い
行い(自分が撒いた種)が原因で結果が報い(果報=運命)

業力=目に見えない力
三世因果=業力は三世(過去・現在・未来)を貫く
三世は、昨日・今日・明日から前世・今生・來世までもある。

・善因善果
・自因自果
・悪因悪果

今生で悪行を行えば、来世で辛い報いを受ける

仏教は哲学、心理学、道徳

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