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超高級な楽器とライカと日本製品

1949年4月25日から1971年のニクソン・ショックまで、日本では1ドル=360円の固定相場制が採用されていました。(ブレトン・ウッズ体制)
長時間労働する日本の人件費が異常に安かった時代です。
1970年の会社員の平均年収は9万3990円でした。
「24時間働けますか」というCMソングもありました。
安い給料で長時間労働していた日本人。

安くて高品質で丈夫な日本製品はよく売れました。
安いので世界の上流階級からは安物扱いされ評価されていなかったようです
投資家の助言で、日本のメーカーも欧米並みの高い価格設定にしてから認められるようになりました。
ある程度高いほうが認められやすい、単純な上流階級。日本メーカーは大儲けした。
今の会社に例えると初期のDJI社の様なものですね。
ドローンのトプメーカーになり中国製品にしては物凄く高い値段設定をしています。

リチャード・ニクソン大統領
1971年に7月15日に発表された、米中交渉の公開と「ニクソンが中国に行く」
8月15日に発表された「ドル・ショック」は「ニクソン・ショック」と言われる
米ドルと金の地金(じがね)との交換を停止する。
8月28日に、日本は1ドル=360円の固定相場制を廃止する。
同年12月、「スミソニアン体制」のもと、再び固定相場(1ドル=308円)に回帰し、
その後、1973年2月に変動相場へ完全移行しました。

1973年から変動相場制に移行したことで、円に対する各国通貨の価値は経済成長率やインフレ率などの経済情勢に応じて変動するようになりました。

プラザ合意で円高ドル安が加速する
バブル景気とは、1986年12月から1991年2月頃までの期間です。
バブル景気を享受したのは、2023年時点の年齢が53歳~58歳の人達

平均年収
1970年は9万3990円
1971年には100万円
1975年には200万円
1981年には300万円 第二次オイルショック
1989年には400万円 バブル景気がピークに達する
1991年にバブル経済崩壊、官僚が無能でハードランディングする。
1992年には472万円 90年代後半以降はデフレ 失われた33年に突入する。
2018年には433万円
2022年でも458万円(女性383万円)
軽作業や単純作業で女性従業員数が多いのは男性より給料が安いから。
男女平等になると専門技術を身に着けなければ女性の職場は奪われるかも知れません。
年齢別の平均年収は、30代が447万円、40代が511万円、50代以上が607万円です。

■スタインウェイ
スタインウェイ社は1856年に設立され、2021年時点で約60万台のピアノを製造しています。年間の生産台数は250台です。

日本のピアノメーカーの三大メーカーは、ヤマハ、カワイ、ローランドです。

■ヤマハ
1900年にピアノ作りを開始し、2001年にピアノ作り2世紀目を迎えました。
ヤマハは1969年にピアノ生産台数で世界一となり、現在も販売額ベースで世界首位を誇っています。
ヤマハは月産6,000台のピアノを生産しています。
100年間の累積生産台数は約600万台です。音質も均一である事が知られます。
元々、ヤマハは最高品質の木材を使用して上部で壊れないピアノを作っていましたが
調律師の仕事、修理工の仕事を生み出すために、壊れる素材をわざと入れるようになった。
ソニータイマーは迷信ですが、ヤマハタイマーは存在します。

■カワイ
発祥地はヤマハとカワイは静岡県浜松市です。
カワイのピアノの累計生産台数は約300万台で、ピアノメーカーの世界第2位です
1日あたり約60台のピアノが生産されています。新品の音質にバラツキがあります。
カワイの調律師は一流でなければ良い音が出ません。そして狂いやすい。
一流の調律師が最高の調律をするとカワイは良い音を奏でる。
YOSHIKI(X JAPAN)のカワイスケルトンピアノは最高の音を出す事で知られる。
カワイは新素材を採用しており、木材を使用するヤマハファンには受け入れられない。

■ローランドは電子ピアノ
世界全体ではピアノの生産台数が約50万台
母国日本や音楽の本場ヨーロッパでは人気が伸びず、安価なモデルが途上国で人気。
鍵盤のタッチや音にうるさい国では、ヤマハ、カワイ、スタインウェイが選ばれる。
大物のプロが使用しているのはあまり見かけませんね。

ピアノメーカーと、カメラメーカーも似ている

2023年のデジタルカメラの総出荷台数は772万台で、前年比は96.4%でした。
日本国内向け市場における年間デジタルカメラ総出荷台数は91万1,658台、金額は626億1,615万円でした。

コロナ禍で需要が落ち込んだ2022年のデジタルカメラの世界シェアは、キヤノンが335万台(46.5%)、ソニーが188万台(26.1%)、ニコンが84万台(11.7%)、富士フイルムが42万台(5.8%)、パナソニックが30万台(4.2%)でした。

2023年2月のデジカメの出荷額は22年比で5%増加しました。
20~30年ぶりの水準となった円安は、グローバルに展開する企業にとって業績の追い風となっている。

■ソニー
昔、ミノルタという独創的なカメラを発売するメーカーが有りました
のちに、フィルムメーカーだったコニカ(富士フィルムのライバル)と合併してコニカミノルタになりました。カメラのでデジタル化でソニーと協業
やがてカメラ事業をソニーに譲渡しました。
ソニーはライバルメーカーが主力にしている一眼レフを辞めて、完全にデジタル化したミラーレスカメラを主力にし、APS-Cサイズから始めてのちに
同じマウント径のままフルサイズにしました。これが他社よりフルサイズのマウント系が小径な理由であり、「α7C II」といったコンパクトなフルサイズカメラで完成形に近づきました。
ミラーレスで成功したソニーは時代遅れのニコン、キャノン、ペンタックスからユーザーを奪いました。
ライバルはスマホのカメラとアクションカメラのメーカーになった。

■ニコン
ニコンはミラーレス可で大幅な遅れを取っていました
ニコンもキャノンも一眼レフのミラーレス化が最初期のミラーレス一眼の開発しそうでしたから、一眼レフとの共通性を強調していました。
ニコンは「Z9」を登場させミラーレスでやっと成功しました。
入門機までミラーレス化してソニーに流れたニコンファンを呼び戻している。

■キャノン
キャノンの御手洗冨士夫会長兼社長CEO(最高経営責任者)は一度、失言をしている
ソニーのミラーレス一眼に市場を食われた時、ソニーのカメラは玩具だと失言
御手洗氏の思惑とは逆に、キャノンファンのソニーへの流出が加速した。
そしてミラーレス一眼でソニー一強時代を迎え、Eマウントレンズの充実もあって今も強い。

キャノンの技術者は御手洗氏の目を盗んでミラーレスの研究も続けたという
販売方針としては一眼レフにこだわり続け、ソニーに遅れを取った。

御手洗氏がミラーレスの優秀さを思い知って、発言を変えた時に、密かに研究していたミラーレスグループの時代が来た。EOSシリーズはR5とR3が名機と称され、ファンがソニーから戻りつつある。
現在の出荷台数世界一は、途上国でまだ安価な一眼レフカメラが売れているためです。
ミラーレスカメラでは若い層でソニーに追いついていない。

プロカメラマンや日本国内で高齢者に根強いファンがいるのはニコンですが、出荷は伸びない。

ファミリー層と途上国人気のキャノン
若者~中年のソニーと富士フィルム
高齢者のニコンとリコーPENTAX
富裕層はライカ

販売数の少ないニコンさんは高額商品で利益を上げているようですね。

■ライカ
そこで問題となるのが、超高額商品がある事でしょう
皆さんご存知、ライカですね。

ピアノで言うところのスタインウェイ、バイオリンのストラディヴァリウスでしょう
ひつつづつ手作りの工芸品で高く評価され、価格もお高い。

大量生産で均質な日本メーカーと、手作りの製品では差が出るのは当たり前ですね。
大量生産でも高額商品を売れば利益が上がるのは当たり前の話です。
その辺が分かっている人は、ニコンを評価せずにライカを選ぶ。

ライカは経営危機を経験していますが手を差し伸べたのがPanasonicです。
それ以来、協業・共同開発が続いています。

■富士フィルム
ミラーレスでAPS-Cだけやってますね
主力はインスタントカメラになっているようです。
インスタントカメラはポラロイドがライバルです。
フィルムカメラのリバイバル人気で一部フィルムを国内販売再開。
ミラーレスでは良い製品を登場させますが、量産効率が悪く廃盤になるまでの長きにわたり品不足が続く傾向にある。
欲しくても買えない品揃えの悪さがネックですね。

■パナソニック
オリンパスと共にフォーサーズを企画、マイクロフォーサーズを国際標準規格にして賛同メーカー数やご関連図数の数では世界一となる。
しかし、中心企業2社が積極的に商品を出さないので、現在は下火。
パナソニックはマイクロフォーサーズも継続すると言っていますが、本音はフルサイズのSシリーズに専念したいのでしょう。なんなら、マイクロフォーサーズをやめてしまってAPS-Cとフルサイズに絞って、ソニーと戦いたいのではないかと思います。フルサイズではライカやシグマと協業、そこへ中国メーカーなども参入しています。L マウントアライアンス

■ペンタックス
リコーとペンタックスが合併して、ペンタックスリコーとなる。
事務機で知られるリコーもコンデジをやっていましたね。
ペンタックスは主力が一眼レフのままで、ミラーレス一眼はやらない。
振り切っているので、固定ファンは掴んでいるようです。
新製品の発売は・・・。

海外メーカーは、リコー、ハッセルブラッド、コダック、ブラックマジック、中国メーカーなどが凌ぎを削っていますね。

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