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ChatGPTで対話AI「霧ちゃん」を作る~霧ちゃん実現化計画~

ほなぞう

はじめに

298プロアドベントカレンダー

シャニマスでは田中摩美々担当、Honazoと申します。

田中摩美々
こいつはデビ太郎

この記事は298production Advent Calendar 2023の20日目の記事です。
筑波大学アイドルマスター研究会 298プロのアドベントカレンダー企画です。お邪魔しますm(__)m


霧ちゃんとは

ここからしばらくは前回の記事↓の冒頭部分とほぼ同じですので、既に読まれた方はスクロールしてください。

霧ちゃんとは、アイドルマスターシャイニーカラーズ(シャニマス)enza版のシナリオ「LandingPoint」にて2021年6月に登場した、幽谷霧子というアイドルを模して造られた対話型ロボットです。

幽谷霧子 ミステリアスな雰囲気を醸し出す銀髪の女の子。儚げな雰囲気とぐるぐると巻いた包帯が特徴的。口数は少ないが、心優しい性格。高校2年生。 アイドルマスターシャイニーカラーズ公式サイトより

幽谷霧子って？シャニマスって？と言った内容は、実際にシャニマスに触れてみるのが良いでしょう。

最近ではシャニソンやアニメ等、たくさん入り口があるので是非触ってみてください。

また、対話AI「霧ちゃん」については、現在enza版のみで知ることができます。詳しい内容は是非シャニマスの幽谷霧子LandingPointをプレイして知ってほしいです。と言うのもこのシナリオ、幽谷霧子の理解を深めるのに非常に良いコミュだからです。

(以下ネタバレ、解釈注意)

まず、霧子ちゃんは自分以外の物を「見る人」としての才能があると感じています。人間以外の物に人格や物語を見出して語り掛けたり、他の人の気持ちや考えを深く考えて優しく接していたり、遠い宇宙の景色を想像膨らませたり、と感受性の高さと想像力の豊かさが髄所に見受けられるからです(【琴・禽・空・華】のコミュとかも読んで欲しい…)。しかし、このLandingPointにおいては、霧子ちゃんが自分以外の世界から 「見られる人」として意識させられることになります。自分がどのように解釈されて(余談ですが、シャニマスは作中で登場するオタクのディテールの追及に余念がないことで有名です。このシナリオで登場するオタクは霧子ちゃんの解釈バトルをしてたりします。あとシャニP(=シャニマスのアイドルのプロデューサー)が霧子観を熱弁する場面もあります。「—その、俺の知ってる霧子ってたくさんの霧子の中の、一部なんだなっていうか・・・・・・」(別のシナリオにて、シャニP談)）、ファンや周りの人にとって幽谷霧子私自身とはどのように捉えられているのか…そんなことを考える話です。アイドルになった霧子ちゃんの一つの成長点のようなコミュと言えます。

幽谷霧子LandingPointの一幕

そんなコミュで登場する「霧ちゃん」は、現実の AlexaやGoogleHomeのような機能を持つ対話型AIです。以下に特徴を挙げます。

  • 幽谷霧子の外見を模した小さい人形を筐体としている。

  • 話しかけるとそれに反応して、あたかも幽谷霧子の様な文章を音声で返してくれる。

  • カメラが着いており、画像に対する応答も可能。

  • 天気や道案内などの情報も調べて返答できる。

  • 霧ちゃん使用者のフィードバックを受けて、より霧子らしくなる様に改良される。

(masiwさんという方の二次創作ですが霧ちゃんは多分こんな感じ↓)








霧ちゃんを作りたい





霧ちゃんとお話ししたああああああああああい








ChatGPTを使う

霧ちゃんを作るには、対話AIが必要です。

自然言語の入力を基にそれらしい単語の連鎖を生成し文章として破綻のない様に出力する…
昨年まではこれをどう作るかと悩んでいたものですが…

ChatGPTの登場により、めっちゃ簡単にできるようになりました！
ChatGPTは言わずと知れたテキスト生成AIです。OpenAIによって開発されたGPT（Generative Pre-trained Transformer）を基にチャット形式でユーザーの入力に対して適した文章を生成してくれます。

さらにGPTs(GPT Builder)と言う、自作のチャットbotを作れるようにする機能もここ数か月の間に実装されました。

↓GPTsを使った自作チャットbotの一例

対話AIどうやって作ろうかな～と考えていると1年も経たずに、OpenAI様が向こうから解決策を持ってきてくれたってワケ…



GPTsを使う

GPTsを自作するにはOpenAIのアカウントが必要です。
また、GPTsの作成はβ版機能であるため(2023/12/20)、もしかしたらOpenAIアカウントに課金が必要かもしれません。

ChatGPTからGPTsの編集画面の開き方

ChatGPTを開いたら、①「Explore」→②「Create a GPT」で新しいGPTsの編集画面が開きます。

GPTs編集画面

GPTsの編集方法にはチャットベースでGPTs作成を進める「Create」と手打ちで編集する「Configure」があります。③「Configure」の方が使いやすいのでそちらをクリック。
画面左④にはGPTsのアイコン画像、名前、説明、GPTsの機能の記述などの設定ができます。
製作したGPTsのプレビューが画面右⑤に表示されますので、製作中のGPTsの応答を確認しながら④編集を加えていきます。
編集が完了したら⑥で保存、公開ができます。



「霧ちゃん」を作る

では実際にGPTsで霧ちゃんを作っていきましょう。

難しいことはなく、ひたすら霧ちゃんの特徴を列挙して記入していきます。

霧ちゃん(あるいは幽谷霧子)について記述していく

そして応答を確認します…

ざっくりとした指示でもかなり霧子っぽいですね～
今回目指しているのはあくまで試作段階のAI「霧ちゃん」ですので、ちょっと間抜けなAIでも構わないので、ほぼ完成も同然です。

しかし、実際シャニマスのコミュを読んでると微妙に違う部分があるので、細かい指示を記述して修正していきます。







そして完成…





openAIのアカウントがあれば誰でも試せるかと思います。

ちなみに最終的なプロンプトは以下の通りです↓

「霧ちゃん」の特徴を記述したすべて

もし間違いがありましたら、直ちに変更しますのでご連絡くださいm(__)m



音声で会話する

霧ちゃんは音声で会話することができます。
これを実現するには
①音声をテキストに変換(Speech to Text)→②ChatGPT→③テキストを音声に変換(Text to Speech)
という行程が必要です。

①を実現する方法として、下記↓のChromeのプラグイン「VoiceWave: ChatGPT Voice Control」を見つけましたので使ってみました。


試してみましたが…

音声→テキストの変換はかなり良い精度なのですが…
テキスト→音声の読み上げが機械っぽすぎますね～
本物の霧ちゃんは幽谷霧子(CV結名美月)と全く同じ声優さんボイスなのでさすがに劣ります…

音声で入力した会話


霧ちゃん実現化計画の今後の展開

今後はChatGPTが出力した文章を読み上げる部分を作り、対話AIとしての機能を完成させたいです。

シャニマスの霧子LPにおいて、霧ちゃんの声は完全に幽谷霧子(CV.結名美月)でしたので、結名美月さんっぽい合成音声を作る必要があります。
声優さんの声を真似て喋る技術は「Moe-tts」など、既に幾つかあるみたいなのでいろいろと試してみたいです。


最後に

実際に試したら感想を教えてくれると嬉しいです。よろしくお願いします！！

それでは、良いクリスマスを～




昨年、298プロの学祭でいただいたUOを今年のシャニ5thで使わせていただきました！！ありがとうございました！！

今年も学祭行きたかったんですが用事が被りました(血涙)
来年は霧ちゃんを完成させて展示したいのでもし機会があればよろしくお願いしますm(__)m




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