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『何もかもが合う人』を探して三千里の話

私はお金の苦労を知らない男性が嫌い。
自分がバイトに明け暮れた日々があるからか、お金の価値観が合わないと、デートをしててもご飯を食べても、一緒に生活をしてても『この人とは合わない』と感じることが多すぎる。

嫌いな男性はそれだけじゃない。
人のことを点数をつけて評価する男性も嫌いだ、何様じゃい!という気持ちになるから。
怒鳴りつけて怒る人が嫌い、シンプルに怖いから。
身だしなみに気を遣っていない男性も嫌いだし、不潔な男性はその2倍嫌い。
身持ちが悪い男性も嫌いだし、法律的に悪い男性も嫌い。悪ぶってる男性はもっと嫌い。

意味なくモノに当たる暴力的な男性が嫌い。
物理的にも精神的にも軽い男性が嫌い。
言葉に棘がある男性が嫌い。
任されたことにテキートな男性が嫌い。
相手を見下した話し方をする男性が嫌い。
姿勢が悪い男性が嫌い。
母親と仲良くできない男性が嫌い。
母親を過度に嫌う男性が嫌い。

と、こんな風に異性の嫌いな言動がとてもたくさんある私は昔から
『運命の相手はきっと自分と何もかも合う人だ』
と考えていた。

常識もお金の感覚も、面白いと思うお笑いも観たい映画も、何もかも同じ相手ならきっとずっと仲良くやれるはず!という理論だ。
でも華の20代前半に、何もかもがピッタリだ!と思う相手とあっさり電話1本で別れてしまったし、なんとなく波長が合うなと思っていたひとは少し前に結婚した。知り合いに紹介された人は、LINEから合わなくて直接会った時も全くピンと来なかった。
ビビビっと来る出会いは全然訪れないのに、私の理想のハードルは全然下がらない。
嫌いな言動は減るどころか増え続けるのみ。
最近は、ご飯屋さんで待ってる時携帯ばかり見ている男性に苦手意識が芽生え始めている。

どうやら運命の人とは
『何もかも合う人』では無いのか、、、?

もし、2人に合わないところが有ったのなら、
それぞれ歩み寄ったり認識を擦り合わせたり、無理して合わせずそれぞれのスタイルを貫いたりすることができる。
それぞれの苦手なことと得意なことが違ったら、互いに補い合えるし、好きじゃなかった事も一緒に初めて新しく趣味になったり、逆にはまらなくて自分の趣味を相手に勧めることも出来る。

なんと、『合わない』は必ずしもマイナスではなくむしろプラスな側面もあるようだ。
まぁ実際、「多様性」とかが世の中で叫ばれてきた頃からずっとわかってる事ではあるが、違う人こそ上手くやれることも多い。

25歳になり最近の私は、『何もかもが完璧に合う人』ではなく『(私が興味ない)テレビで大爆笑する声を聞いて、楽しそうだなって優しい気持ちに(私が)なれる人』を探していきたい。
まだまだ、あくまで私目線。
もちろん嫌いな言動は恋愛的な意味で、友人にまで強要しませんのでご安心を。

ピンポイントすぎる例えは、実家の思い出から引っ張り出しました。
2023年、カキモノはじめ。



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