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長野に来た意味回収した話

多分言った本人からすると、些細なことだった。
誰に話してもそんなこと?って首を傾げられる自信がある。
それでも、ここ最近で私は一番嬉しかった。


***4月30日***
その日は事前に全社員が有給で休みにするように、会社から指示があった。
そのため、私も少し長めのゴールデンウィークに入っていた、長期休み2日目。

その日集まったのは同期の数人。
コロナで地元に帰るのを諦めた人、地元がこっちの人。
特に何かスケジュールを決めたわけではなかったけれど、他の会社はカレンダー通りその日を出勤としていたからか、少しグループチャットを動かしただけで同期は数人集まった。

だらだらと、くだらない話をしながらも数時間が経ち、外に少しづつ車が増えた夕方になって急に言われた。


「あ!今月note更新してないでしょ!」


思わずびっくりして何のことか、一瞬わからなかった。
「?」を浮かべた後、
この人が言っているのは、私の日記のようなこの文章のことだと理解した。



「確かに〜!最近サボってるなぁ」と返すと、
その人は頬を膨らませながらもっと驚くことを言った。
「早く更新してよ〜楽しみにしてるんだから!」


ここで何が嬉しかったのか、わかった人は少ないかもしれない。
むしろ自分の勝手だと思った人もいるかもしれない。
(その人の名誉のために言うが、決して押し付けがましいニュアンスではなかった。いいところで終わるドラマの予告に言うような雰囲気だった。)


そして、確かに最近noteの更新が滞っていたのは事実だった。
でも、それだけのこと。

つまり、、、
これは、、、!
まさか、、、!!
私のnoteの更新を気にしている人がいた!!!!!



多分、すごくくだらない。
読んでいて「話のネタがなかったから、思い出したんだよ」と口から溢れてしまった人もいると思う。
私も思い返すとそう思う。
何ならその後の言葉のニュアンスだって、単なる社交辞令だったかもと、一瞬へこんだ。




でも私は、今でもびっくりするほど嬉しいんだ。
そのたった一言。


noteを初めて3年あまり。
更新について言及されたのは初めてだった。
こんな私の自己満、承認欲求を1つのコンテンツとして認めて楽しみにしていてくれた人がいた。
正確には今までもいたのかもしれないが、直接言ってもらったのは初めて。
こんな嬉しいことある!?!?!?


社会人生活も2年目に突入し、
本当に「好き」だけでは生きていけないことや、「楽しい」ばかりではない日常も生き抜かねばならないことにも慣れてきた。


毎日何気なく時間が経ち、
1年の中には忙しい日々に楽しさを見出せる時期も、ルーティンワークに喜びを見出せない時期もたくさんあった。
明日行きたくないなぁと思った朝も、
早く会社に行ってあの案件を片付けたいと思った朝もあった。
そんな日々を過ごすうちに、「転職」や「物書きでご飯食べる」は、どんどん遠い道になっていった。
むしろちょっと前の自分は棚に上げて、そんなことを言う人を見た時に「それは甘えてる」って顔をしかめたくらい。



その一言を放った当人からしたら、そんな大袈裟なことじゃなかっただろう。
でも、そんな些細な一言でも人を励ますことができる。
言葉には力がある。
その逆でモヤッとさせることも多くあるだろう。

私の話で恐縮だが、2週間前に言った美容室では「癖毛が出てきちゃってますね」の一言。
語尾の「ちゃってます」だけでムッとしてしまった。
この癖毛はやっぱり直すべきものなんだな??あなたはこれを隠すべきものとして見てるんだな?と、悲しくなり、お前に何が分かるんだと恨めしくなった。


こんな言葉尻にいちいち感情を動かすなんて、
めんどくさい奴ですね。
わかります、私もこんな性格は好みじゃないです。


でも、相変わらず人間は簡単に変えられない。
そして言葉に力があるのも認めざるを得ない。

だからこそ、私の口から出す言葉は常に人を励ます柔らかい言葉でありたいと思う。
何気ない言葉で人を元気付けてあげられる人になりたい


土曜の夜。
誰かと一緒にいる中で、ふとこの文章を見つけて下さった方。
そんなことを意識してもらえたら嬉しいです。



おまけで。
今回のことは私のモチベをあげるだけでなく、
そんな素敵なことに気づかせてくれた。
長野にきた意味は、もうこれだけで回収できたと真剣に思った。
そう思わせてくれた、どこまでもハッピーな

My Dear in NAGANOに乾杯。




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