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進化についての短すぎる説明を聞くたびに僕が思うこと

うちの子が通っている学習塾では、授業の後で先生が親に授業内容を簡単に説明してくれる。先週、僕が息子を迎えに行ったら、たまたま別のクラスの授業が先に終わっていて、そのクラスで先生が親に説明しているのが聞こえてきた。国語、英語、算数、理科、社会の要素を全部詰め込んだ盛りだくさんの授業なんだけど、その日はダーウィンの業績と進化論についても簡単に学んだらしかった。そのことを説明する時、先生は「キリンが高いところの木の葉を食べるために、首が長く変化した」と10秒ぐらいでざっと進化論を言い切っていた。

前にも何度か同じことを書いたけど、僕はこういう表現がとても気になる。というか、気に入らない(笑)。

もちろん、子供たち相手にひとりで国語、英語、算数、理科、社会を教えられる先生はとてもすごいと思うし、10秒で進化論について述べようとしたらこういう表現になるのはしかたがないだろう。それを責めるつもりは全くない。

でも、家に帰ってから妻に、
「先生が、こういう表現で10秒で進化論を親に説明していたよ。」
と言い、その後で、1分ぐらいかけて自然選択について話し、
「このプロセスには、キリンの「高い所の葉っぱを食べたい」という気持ちは関係ないんだ。」
という主旨のことを話すと、
「へー!そうなんだ・・・」
と感心されてしまった。

その後、子供に話しかけられて夫婦の会話が中断したんだけど、しばらくしてから妻はまた、
「ふぅん、進化ってそうだったんだね」
とつぶやいていたので、よほど印象的だったようだ。
(前にも同じ話を何度かしてるはずだけどね!笑)

妻は理系なんだけど、それでも進化論を正しく理解できていない。
塾の先生も、たぶん正確には理解してない。それを聞いてた周りの大人も、たぶん多くは同様だろう。

「これは、やっぱりもう一度書かなくては!」
と、勝手に決意している。

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