見出し画像

好きなものがある場所には一度は行ってみたくなるものだ


今回のテーマは「#一度は行きたいあの場所」である。
だが正直言ってそんなに行きたいところが無い。

考えれば多少は出てくるだろうが、なんだかんだ理由を付けて行かないだろう。
そもそも家でゆっくり過ごすか酒を飲むのが趣味なので外出は好きではない。旅行なんてもってのほかで、行きたくないわけじゃないけど、ハードル高く感じているのだ。

でも一応、テーマだから考えてみるくらいはしよう。
心に手を当てて…

そうだな、強いて言えばイギリスの『シャーロック・ホームズ博物館』にいきたい。
ハードル高いと言いつつ、最初から海外である。


個人的なバイブルであるアーサー・コナン・ドイルの小説『シャーロック・ホームズ』内でホームズとその相棒ワトソンが住んでいた下宿兼事務所の住所「221B Baker Street」にある博物館だ。
博物館内部も物語を忠実に再現していて、「ここでホームズはヴァイオリンをひいていたのね…!!等々ファンにとってはテンション爆上げ間違いない。

しかも最寄りのベーカー・ストリート駅の地下鉄駅構内にはホームズの絵が描かれていたり、街中にホームズの銅像が建っているなど、街をあげてのホームズ推しがすごいらしい。博物館に行く道すがらも気分はうなぎのぼりのはずだ。

人生に一度は訪れなければ死ぬに死ねぬと、将来の夢に私立探偵を豪語していた幼き日のわたしが、今のわたしに訴えかけてくるような気までしてきた。
ふむ…そうか羽田国際空港からロンドン直行便がでているようだ。地下鉄でベーカー・ストリートにいってホームズ博物館に行ったらその足で大英博物館にもいけるし、少し移動すればセントポール大聖堂にもいける…。うむ、イギリス旅行悪くない気がしてきた。

少しテンションがあがってきたので、他にも行きたいところを考えてみた。
次は〜、アメリカで『BANANA FISH』の聖地巡りがしたい。
なんと今度は自由の国である。

謎の薬物を巡って繰り広げられるストリートキッズとマフィアの攻防が描かれている骨太少女マンガの代表『BANANA FISH』の舞台アメリカである。
ストリートキッズのカリスマ的ボス アッシュと日本人大学生 英二の熱くも切ない友情の片鱗を感じに行きたいと願うファンは多いはずだ。私もそのひとり。涙

感傷に浸るにはあまりに広すぎるアメリカだが、もちろん『BANANA FISH』の舞台もNYからロサンゼルス、ケープコッドまで合衆国内を横断する位置にある。出不精オタクにはあまりにもハードルの高いプランである。

しかし気持ちの高ぶったオタクにはもはやそんなハードルはなくなっている。メインのNYから車で5時間弱かけてアッシュの故郷ケープコッドへ。そこからロサンゼルスへ8時間のフライトで行ける。うん、行けなくない気がしてきた。

ここまできたら妄想は止められない。
聖地巡りといえばロシアで『ユーリ!!! on ICE』の聖地巡りもしてみたい。
自由の国の次は北の大国である。寒そうなイメージ通りの大好きなアニメがある。

『モテキ』の作者 久保ミツロウ氏とアニメーション監督山本沙代氏がタッグを組んだ完全オリジナル、本格フィギュアスケートアニメ、それが『ユーリ!!! on ICE』である。

弱すぎるメンタルのせいで実力が発揮できず引退を考えている日本人フィギュアスケーター特別強化選手の勇利(23)と、ロシアの才能あふれるジュニア金メダリストのユーリ(15)、そして世界選手権で金メダル総なめのロシア人リビングレジェンドであるヴィクトル(27)の3人が主人公として、世界を相手に、時には自分を相手に戦っていくスポ根アニメ。

現実に忠実なスケートと振り付けの描写や世界観の再現に加え、元プロスケーターの本田武史選手や織田信成選手などが本人役で出演したり、放送当時は世界中の選手から注目を浴び、話題になっていた。

フィギュアスケートの大会は世界中で行われるので聖地をめぐろうと思ったら、ロシアだけでは済まないのだがユーリとヴィクトルの故郷と練習拠点があるだけでロシアには真っ先に行かねばならないと思うのがファン心である。
もちろんメイン主人公の勇利の故郷兼拠点のモデルとなった佐賀県もセットで行くべきなので佐賀国際空港からモスクワ空港へ向かうことになるだろう。
ついに日本国内でも聖地巡礼することになりそうだ。


完全に発想がオタクだが、だんだん行く気になってきた。
無理だと思っていたのに、好きな彼らや物語に思いを馳せながら行き方を考えていると、大したハードルでもないような気がしてきたのだ。

好きな話にでてくる場所は他にもたくさんある、これを気に、もっと気軽に色々な場所に足を運んでみても良いかも知れない。

もちろん今回考えたイギリスとアメリカとロシア(と佐賀)も、近いうちにきっと行くだろう。
だってそこには大好きな気持ちが詰まっているから。

編集:アカ ヨシロウ 

================================
ジャンルも切り口もなんでもアリ、10名以上のライターが平日(ほぼ)毎日更新しているマガジンはこちら。

この記事が参加している募集

一度は行きたいあの場所

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?