如月の紅梅

二月の和名は如月。
寒さをしのぐために
更に着物を重ねる。
衣更着、更衣が
如月の語源のようです。

「きさらぎ」を
声に出してみると、
音の響きが美しい。
綺麗な澄んだ空気を
感じられて好きです。

厳しい冬が終わり、
万物が動き出す季節。
如月にはそんな意味が
込められているそうです。
四日は立春でした。

暖かい日差しの公園に
ふんわりと甘い香りが
漂って来ます。
目をやると紅梅が
可愛い花を咲かせています。

如月の別名は梅見月、
なるほどなあと
紅梅を見て納得します。
春はもうそこまで
来ているのかも知れません。

ふりむけば 紅梅かほる きさらぎの
いまなき母の おもかげしたう   京太郎