灼熱の東京砂漠

強烈な太陽の日差しと
サウナのような蒸し暑さ。
風がそよとも吹かず、
大気は重く淀んでいる。

灼熱地獄は地面を焼き、
野良猫一匹見かけない。
犬は赤い舌を出し、
ゼイゼイと激しく喘ぐ。

こんな日に出かけるのは
哀れな阿呆しかいない。
汗が噴き出て流れ落ち、
顔が真っ赤に茹だる。

み、み、水が欲しい。
蒸発し続けて枯れきり、
しなびてくる肉体。
ああ、東京砂漠!