ひね鶏の鶏飯

クローチェのマダムから
ひね鶏を分けてもらった。
ひね鶏とは廃鶏一歩手前の
卵を産まなくなった雌鶏。
肉が固いので長時間煮込む。

オリーブオイルに大蒜と
鷹の爪で香りを出し、
ひね鶏の肉を焼き、
青葱と生姜の薄切りに
酒と水を加えて煮始める。

1時間にて冷まして、
アクを取りさらに1時間。
しっかり冷まして
肉に出汁を入れ戻す。
綺麗なスープで米を炊く。

炊きあがった鶏飯は
淡い黄金色の見事なもの。
花柄の皿に輝く鶏飯と
煮詰めた鶏肉を添える。
食す前から涎が垂れる。

刺激的な香りが鼻を纏い、
鶏の出汁がきいた上品薄味。
肉はほろほろに柔らかい。
イタリアンにアレンジした
僕が生み出した鶏飯!

自己満足の笑いがこぼれでる。
ひとり飯の醍醐味だ!