夢のホールインワン

ホールインワンというのは
ただの一回のショットで
カップに入ってしまった
奇跡のような出来事である。

ゴルフファーであれば
死ぬまでに一度はやってみたい
ショートホールでの
夢のショットである。

ショートホール故に
1ラウンドでたった4回の
チャンスしかなく、
入ることは大変に稀だ。

上手だからといって
できるものではなく、
神様の中部銀次郎さんでも
生涯一度もやったことがない。

ところが下手な人でも
偶然に入ってしまうこともある。
何を隠そう私の妻も
ホールインワンをやっている。

ティグランドの傍で見ていた私は
妻のショットがグリーンに落ちて
トントンツーと転がってピンの
根元の穴に入った時は度肝を抜かれた。

心臓がビクンと飛び跳ねて
その後はドキドキしたまま。
妻は入ったところは見ておらず、
私だけがビックリ仰天したのだ。

私は何十年とゴルフをしてきて
何百回とショートホールで
ショットを打ってきたが、
惜しいはあっても入った試しはない。

何とも妻が羨ましいが、
私も死ぬまでにはやってみたい。
それも入るところを目撃したい。
見果てぬ夢の一つである。