モザイクタイル

ヨーロッパに行くと

家の壁や街の壁に

様々な色のタイルが

貼り付けられていて

目を惹かれてしまう。


多くは幾何学模様で

小さなタイルを使って

日本でも見たことがある

七宝柄や紗綾形柄のような

馴染み深いものもある。


日本でも古い家屋は

お風呂や洗面台などは

タイルを貼っていたけれど

いつのまにか合成樹脂の

ユニットになってしまった。


まったく味気なく

かわいげもないものばかり。

我が家は木製の家なので

洗面台は木製にしていたが、

水に濡れて剥げるのだ。


剥げると惨めな感じなので

タイルを貼ることにした。

しかし柄のものはなく単純な、

焦げ茶の小タイルを貼った。

しかしモザイクにすべきだった。


ヨーロッパのように

柄のついたタイルが良かった。

純日本風の青海波柄なんか

きっと良かったに違いない。

角七宝柄も良かっただろう。


でもタイルを上手く貼る

左官屋が少なくなった。

ヨーロッパでは今でも

腕利きの職人がいるのだろう。

日本もモザイクタイル文化を

消滅させてはいけない。