もく星号墜落事故「風の息」
松本清張原作の「風の息」という
テレビドラマを観た。
1982年テレビ朝日製作、
新藤兼人脚本、貞永方久監督。
主演は栗原小巻、根津甚八と
関根恵子が重要な役を演じている。
「風の息」は日航機「もく星号」が
1952年大島・三原山火口付近に
墜落した事故を基にした小説だ。
霧での操縦ミスが原因とされたが、
事実は大きく異なっていた。
米軍の軍事訓練による射撃だった。
CIAが事実を隠蔽しようと
多くの人が殺されるという展開で
サスペンスドラマに仕上がっている。
迫真の演出による硬派なドラマで、
観ているうちにいかにもありそうで、
真実はどうだったのかと思わせられる。
やはり米軍がやったことだったのか。
墜落事故から30年後のドラマだが、
この3年後の1985年に群馬県の
御巣鷹山に日航機が墜落するのである。
もく星号の事件をうやむやにしたことで
起きてしまった墜落事故かもしれない。
原因は垂直尾翼脱落とされているが、
この「風の息」を観てしまうと、
これも真実だったのかと疑ってしまうのだ。