青空の下で吹く

山の家のテラスから
森に向かって
アルトサックスを
吹いている。

ウグイスやホトトギスの
鳴き声が響く中、
僕もいい音を出そうと
リードを震わせる。

「素顔のままで」
「オルフェの歌」
「見上げてごらん 夜の星を」
「枯葉」と続けて奏でる。

どれもレッスンで習った曲。
最初はゆったりだが、
途中からのアドリブは
早吹きになるので難しい。

そよ風が吹いて涼しい。
爽やかな青空の下で、
誰に気兼ねなく、
思い切り吹けるのは楽しい。