銀ちゃん、「集合」!

銀ちゃんを見舞った。

仏陀のように頭を丸め

念仏を唱えるように

高校時代の野球部での

話をしてくれた。


190cmの怪力男の

銀ちゃんは都内の

有名野球校に進学。

部員数150人の中で

揉まれに揉まれていた。


高校2年の時に

野球部は夏の甲子園に

初めて出場する。

ベンチには入れず

スタンドからの応援。


誰にもそのことを

話したことはなかった。

ベンチには入れなかった

マネジャーを労っての

彼の優しさとプライドだ。


野球部で「集合」といえば

それは部屋に集まされての

説教としごきの始まり。

銀ちゃんは「集合」を

懐かしそうに思い出す。


ならばいま「集合」をかける。

銀ちゃんはもちろん、

奥さんも子供たちも友達も

野球部のチームメイトも

みんな集まって欲しい。


「ゴルフは最後の最後まで

何が起こるかはわからない」

マスターズゴルフに

3度優勝した銀ちゃんも好きな

ゲーリープレーヤーの言葉だ。


野球も一緒だろう。

「9回の裏、2アウトまで

何が起こるかわからない」

今の銀ちゃんにこの言葉を

熱い気持ちで捧げたい。


銀ちゃん、みんな、闘いはこれからだぞ!