ロザムンド・パイクの女優魂

「ゴーンガール」を何気なく見始めたら、
主演女優の美しさに目を見張らされた。
英国の女優、ロザムンド・パイク。
結婚する前は気品と知性溢れる美人、
結婚後は恐ろしいエゴイストに豹変する。
女性は怖い。それも綺麗な女性ほど
怖いものはないと思わせられた。

「ゴーンガール」の主人公エイミーは
ハーヴァード大学での秀才だったが、
パイクもオックスフォード英文科卒、
英語の他にフランス語もドイツ語も操り、
チェロとピアノを弾く才女である。
まさにエイミー役はぴったりだったが、
セックスシーンの体当たり演技も凄かった。

パイクはこの映画で女性が持つ表と裏を
絶妙に演じ分けたことで高い評価を得、
ゴールデン・グローブ賞主演女優賞や
アカデミー主演女優賞にノミネートされた。
もちろん監督のデヴィッド・フィンチャーの
手腕があってこそのことだったろうが、
知的な妖艶さにぐいぐい惹きつけられた。

8年も前に公開された映画に今さら気付いて
彼女の虜になってしまったわけだが、
デビュー作と言ってもよい
「007ダイ・アナザー・デイ」での
ボンドガール姿をぜひ見たいと思った。
パイクは「ゴーン・ガール」では三十代半ば、
「007」では二十歳を少し過ぎたくらい。
若いときはどんなだったのか、気になって仕方ない。