MOMOの金色の巻きパン

ミヒャエル・エンデが書いた

『MOMO』の金色の朝食。

時間泥棒から盗まれた時間を

取り戻そうと奮闘して疲れ果てた

主人公モモがゆったりとした

気持ちを取り戻す名場面だ。


この金色の朝食はポットや皿、

ナイフやフォークも金なら

パンも金色に焼けた巻きパン。

その豊かさに心も豊かになるモモ。

あくせく働いていた僕に朝食を

大切に採ることを教えてくれた。


ならば僕もモモのように

金色の巻きパンを食べたい。

クロワッサンかと思ったら

「グレーテルのかまど」では

イタリアのボーヴォロだという。

エンデが住んでいたことによる。


でもドイツ人のエンデは

子供の頃はドイツに住んでいた。

となれば、ドイツの渦巻きパン、

シュネッケだと当たりをつけた。

シュネッケはカタツムリの意味。

グルグル渦巻くドイツ発祥のパンだ。


さっそく大好きなパン屋さん、

クローチェのマダムに話して

シュネッケを作ってもらおう。

生地にはたっぷりとバターを入れ、

溶き卵をたっぷり塗ってもらい、

黄金の渦巻きパンを焼いてもらうのだ。