沼ちんとジェフ・ベック

ジェフ・ベックが亡くなって
高校時代のギタリスト、
沼澤英昭くんを思い出した。
長髪にブルージーン、
エレキを縦横無尽に弾く
沼ちんは最高だった。

沼ちんはクラプトン、
ジミー・ペイジよりも
ジェフ・ベックが
好きだったんじゃないか?
ふとそう思って
メールをしたら正解だった。

「アルバムならはtruth、blow by blow
ピックを使わなくてなってからは、
tal wilkenfeldと組んでた頃の演奏が好きです。
曲ではwhere were you, definitely maybe,
angel, a days in the life, brush with the blues,
diamond dustなどが思い浮かびます」

彼が言うままにCDを聴いた。
生まれて初めて聴く曲ばかり。
沼ちんを尊敬していたのに
彼の好きだった曲は知らなかった。
あの頃、難聴になった僕は
爆音のロックが苦手だったのだ。

ジェフ・ベックはただの
ロッカーでは全然なかった。
ブルースやジャズはもちろん、
クラシックやオペラまで
愛用のフェンダーで自分流に
アレンジして奏でていた。

今頃になってジェフ・ベック?
きっと沼ちんに笑われると思ったけど、
ヤツはニヤッと笑って言った。
「久しぶりに俺も弾きたくなったよ」
また聴きたいな、沼ちんの演奏、
天才ギタリストのギターソロを!