忍者の記憶術

物忘れがひどい。

記憶しようとしても

覚えられない。

これも歳かなあ、

むべなるかなと。


諦めていたら

忍者の記憶術なる

いい方法を知った。

忍者はつかんだ情報を

書き残さずに記憶する。


まずは連想法である。

数字はものに例える。

一なら芋、三なら山椒。

場所は体の部位で覚える。

蝦夷は頭、青森は鼻。


究極は不忘の術だ。

刀で体に傷をつけ、

情報を覚える。

その傷を見たら鮮明に

思い出すことができる。


でもこれは究極の技。

僕らは体をつねって覚える。

それも部位を変えるのだ。

右手をつねったり、

右頬をつねったりするのだ。


つねって覚える不忘の術。

忘れてはいけないことは

肌を思い切りつねって

痛みをもたらすのだ。

つねれば記憶が蘇る。


忍者の不忘の術なのだ。