今日も元気です!

吉田拓郎を聞いている。
若い頃は「人間なんて」を
一緒に唸ったものだ。
拓郎が歳を取ってからは
彼も力が抜けたのか、
「落葉」なんかを
「あーふんふん」と
鼻歌のようにして
一緒にメロディを
口ずさんでいる。

歌っているうちに
なんだか泣けてくる。
別に悲しい歌でもないのに
ジワッと涙が出てくる。
青春の思い出が蘇るのか、
老いぼれ姿を哀れむのか。
拓郎の優しく強い声は
じんわりと浸みてきて、
妙な気分になるのだろう。
でも、それがいいのだ。

温泉に浸かっているような
ゆったりくつろいだ気分で
湯船にとっくりを浮かべて
ぬる燗でも飲んでいるような
身も心もリラックスしてくる
気持ちのいい歌なのである。
悲しいけどうれしく、
楽しいけどやるせなく、
幸せだけど心に穴があるような
そんな歌なんだなあ。

ありがとう、拓郎!
今日も元気です!