「われら青春 帰らざる日のために」
母校の創立百周年記念
「大人の文化祭」で
ラグビー部OB有志が集まり、
新調したユニフォームを着て
楕円形のボールを抱き、
7曲もの歌を歌った。
コロナ感染予防もあり
練習もせずにぶっつけ本番。
1曲目は「青春とはなんだ」、
2曲目は「これが青春だ」、
3曲目は「われら青春
帰らざる日のために」だ。
3曲目は中村雅俊が先生役の
青春ラグビードラマ主題歌。
いずみたくシンガーズが歌い
74年に大ヒットした曲だ。
僕らが高校3年夏の都大会で
ベスト8に入った記念すべき年。
「生まれてきたのはなぜさ
教えて僕らは誰さ
遠い雲に聞いてみても
何も言わない」
歌い出しから僕らは
大声を張り上げた。
サビになって一層昂奮!
「愛する人がいるなら
求めるものがあるなら
なんにも怖くはないさ
そいつが青春」
セ・イ・シュンとリキを込める。
「涙は心の汗だ
たっぷり流してみようよ
二度と戻らない今日のために」
サビは最後に何度もリフレイン。
「涙は心の汗だ」は
流行語にもなったほど。
大声で歌っているうちに
時は完全に50年前に戻った。
大手術を受けた先輩と仲間は
歌いながら涙を流している。
今を生きている喜びに浸っている。
それはみんなも一緒だった。
ラグビーはいい!歌もいい!
先輩後輩、仲間はもっといい!