当事者から自分で聞いて、見て、そうやって初めて理解するものだというお話

割りと愚痴。

過去にも何度も触れてるけど基幹システムのリプレースに取り組んでいます。メーカーである弊社のいう基幹システムとは受注、生産、在庫、出荷、原価、会計がスコープになります。

自分は別件で出荷部門の責任者と仕事したことがあって、その中で出荷まわりの現状ってところは結構知っているつもりで、そういう経験があるので非機能だけじゃなくて出荷まわりの要件定義にも主担当くらいのレベルで参加してほしいと言われている。

で、通常の手順的にもベンダーには今こうなっているよってところを説明しなきゃいけないと思っていて、自分としては何度も何度も何度も何度も同じこと説明しているつもりなんだけど、何度も何度も何度も何度もすれ違った提案を持ってこられてて結構辟易してる。

「いや、だからさぁ、こういうことチェックしたいからこういうことしてるのね。同じことチェックできるんだったらやり方違ってもいいけどさ、これだとチェックになってないじゃん」
みたいな。

ひとつだけ具体的な例を出すと、弊社では出荷検品作業ってことでピッキングしたもの(集めたもの)に対して「製品間違ってないよね?数量間違ってないよね?少なくても駄目、多くても駄目、しっかり指示通りの数量集まってるよね?」ってことをチェックしてる。
それを実際の作業としてはハンディターミナル使ってバーコード読み取ってって形で進めていて、その読み取り作業自体も特に操作するわけではなくてひたすら連続して素早くバーコードをスキャンしていく。いちいちOKボタン押すとか、何かを選択してたりするとすげ~時間かかるから。

それに対して提案されている内容が、「端末に表示される製品一覧からスキャンしたい製品を選択してください→製品のバーコードを読み取ってください→数量を入力してください」っていう内容で、おまけに数量に関しても多かったらエラーになるけど少なくても許容されるという内容。
まぁ元々出荷検品用の機能ではなくてどのロットをどれだけ出荷しましたかっていう梱包数量登録のための機能なのでギャップが出るのは当然なんだけど。

んで僕は「そもそものコンセプトが全く違う、相当ギャップがある、このままだと全然使えない、やりたいことは正しい商品を正しい数量集めてきたかのチェックなんだ」ということをずっとずっと何度も何度も伝えてきてたんだけどそれをベンダーもなかなか理解できていないし、なんだったら社内でも理解されていなかったっぽい。

んでつい先日出荷まわりに関して出荷部門の責任者も交えて討議の場があって、それが終わったあとにまた改めてその責任者から今やってることを実際の伝票使いながら説明してもらって、そこには社内のメンバーも立ち会っていて、そこでようやく社内メンバーもそういうことしてるんだって理解したらしい。

あの…、僕は何度も何度も言ってるんです…。そりゃ実際に出荷やってないし細かなところは説明できないところも多いので僕が言ったところでいまいち説得力ないでしょうけど…。
けど一方で現場で実際に作業してる人が実際にその作業を見せながら説明するとみんなちゃんと理解できるんだよね…。


物事をちゃんと納得感をもって理解してもらうってすごく難しいなと思いましたというお話でした。
結局はバックボーンとかも必要になるだろうから今回の件だとどうにもならなかったんだろうなーとは思うけど。

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