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妹との激しい確執がのちの人生に落とす影

私は四人姉妹の長女です。
「わぁ、若草物語ですね。素敵💖」
と思われた方は、素敵どころじゃない話なので、そっと閉じてください。タイトルからしてそうでないことは分かると思いますが笑

子どもの頃、妹、なかでも三女(つまり真ん中の妹)と相当激しい確執がありました。正直、消えてほしい、〇ねと真剣に祈りました。

成人して別々に暮らすとゆとりができました。親元で一緒に暮らしていた頃より妹たちと気楽に会話します。叔母がそのことに触れたので「居場所を確保して安心したから。一緒に住めば角突き合う関係だよ。」と返したら、叔母はびっくりしました。私としては普通に本当のことを答えただけなんですけど。叔母の名誉のために付けくわえると、叔母は二人の息子それぞれに愛を注ぎ、年の近い兄弟は今も仲良しです。

妹と別世帯になったからすべて解決、というわけではなく、身体に痕跡が残りました。同性と心理的な距離が近くなると緊張が走ります。妹と似た状況だと感知して、頭で考えるより早く、おそらく無意識のうちに身体が対処して臨戦態勢になるようです。だから私は、そこそこ近しくなりそうな人には意識して名字で呼ぶなどして、距離を縮めない努力をします。過去に名前で呼び合う関係の人に境界線を侵害されてえらい目にあったことがあります。よそよそしい?その通りです。でも身の安全が第一ですから。

うちに限らずきょうだい関係とは難しいもののようです。旧約聖書のカインとアベルの物語は、兄が双子の弟に嫉妬して殺した話です。兄の気持ちが少し想像できます。年子の激しいきょうだい喧嘩に悩む親御さんの話を時々聞きます。年が近いだけに親の愛をどれだけ享けているか、相手の方が少しでも多めにもらったように見えれば激しく嫉妬するのかなと思います。カインとアベルはまして同性の双子です!兄が弟に殺意を抱くことは十分あり得ます。カインとアベルは物語ですが、人間の真実だから時代を超えて読み継がれてきたのでしょう。

哺乳類の子は母親の乳を争うライバル関係だと何かで読みました。放っておけば熾烈なライバル関係になるのは宿命ではないでしょうか。だから、子ども一人ひとりに十分居場所と愛されている実感がないといけません。それは超ハイレベルなことですが。ハイレベルすぎて私は子どもを持つことを諦めました笑

両親のフォローは何もありませんでした。「妹が可愛いと思わないのか、お世話しろ」とお題目を唱えるばかり。母は脳みそがお花畑なところがあり、四人産んでおけば後は勝手に仲良くするものだと勘違いしていたようです。目の前できょうだいの確執を見ても手を打つことはありませんでした。

うちの親も含めて、世の中の親はきょうだい関係について甘い幻想を抱いている人が多い印象です。親の目から見て可愛い我が子たちが、お互い嫉妬や憎しみを抱き合うなんて認めたくないのでしょう。上の子に下の子の面倒をみる役割を平気で押し付けるのも、親である自分が思うように、上の子は下の子を可愛いと思って当たり前という思い込みがあるのかなと思います。

人間は自分の居場所が確保できて初めて、人を思いやるゆとりができます。家が生きるか死ぬかの戦場で、妹を思いやるなど無理な話です。毒親の子ども同士は仲が悪いという話を聞きましたが、納得です。うちはまだましな方かもしれません。あとは相続が争族にならないように気をつけます。無駄に関係者が多いので注意が必要です。


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普段は数学の家庭教師(オンライン)をしています。自称”風が吹けば飛ぶ先生” 
お仕事ブログ「中3・高1の数学でつまずいても基本をきっちり押さえれば理系の受験に間に合う」https://ameblo.jp/homo-ludens3839  

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