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2023年は、歯と胃

昨年の12月23日私は還暦を迎えた。

いろいろな人に たくさん祝福されてお祝いづくしだった。
そこからもう1年経った当然のことながら、2023年は61歳になったわけだ。

2023年は、内科、歯科によく通った。

ハーネマンはホメオパシーで治せないものはないと言うけれど、
歯は自分では治せないと思って、歯科医の言いなりになっていた。

完全に対症療法で、行っても行っても良くなった感じはしなかったが、他に方法を考えることもしていなかった。

今考えると不思議だけれど、治療の最中からずっと痛かった歯は結局のところ歯根が折れていたのだ。 これに関しては心当たりがあって、治療中に「痛い!!」となったことがあった。
非常に痛かったんだけれども、「その痛みは時とともに消える」と言うふうに先生が言ったので、完全にそれを信じて6年間もその痛みに耐えていた。全く信じられない 忍耐力だわ・・・・(><)

ついにどうしても痛いと言うふうに先生に言ったら、その先生は抜きましょうと言って歯を抜いた。 いとも簡単に抜けたので、先生に「抜歯が全く痛くなかった」と言うふうに言ったら、歯根が折れてぐらぐらになっていました。それで痛かったんですねと言われた。私の感覚では先生が治療中に折ったのだよ!と言いたかった。

折れてから6年間も我慢しているんだから、私も相当忍耐強い。 しかし、それからと言うもの、その歯科医が信じられなくなった。

抜いた歯はなくなったから、それで おしまいになったものの、
もう1カ所歯肉がえぐれてしまった場所があった。なぜそんなことになっているのか私には全く意味がわからなかった。歯の事なので歯科医に任せるしかないと言うふうに思っていたので、その先生にまた2年半かかり続けた。

対症療法の仕方は洗浄と抗生剤と痛み止めのロキソニン、何か薬を塗るものだった。しかしそれは痛みも軽減しなかったし、歯茎がえぐれていることに関しても、何もよくはならなかった。

痛い時には先生の言う通りロキソニンを飲んでいたら、今度は胃を痛めてしまってお粥しか食べられない生活になってしまった。
歯茎がえぐれてしまって痛いし、それよりももっと胃が痛かった。

ちょうどその頃、娘が地方で歯医者でアルバイトを始めていた。

娘のアルバイト先にはおじいちゃん先生と若先生がいて、治療の仕方が全く違うという 話などを聞いて
新しい歯医者さんに行ったほうがいいよ〜という言葉に、その時点で私が反応した。

そうか新しい歯医者さんに行ってみよう!

そして新しい歯医者さんに行ったのが7月。ここから毎週毎週現在に至るまで歯科治療に通っている。今通っている歯科医院は最新の治療を取り入れていて、今までの治療がどんなことになっているのか、CTの画像を見ながら、全て私にもわかるように説明してくれる。 治療中の動画も、こちらが希望すれば撮ってくれて見せてくれる。

それまでの治療が、 中途半端で、神経の 治療が最後まで届いていないことなどや、詰め物がおかしい状態にあることなど全てそこで明らかになった。もっと早くにこちらに来ていたら、6年以上我慢していたあの右奥の歯も抜かなくても良かったに違いない。

歯茎がえぐれていた場所に関しては、前の歯医者では、経過を見て、そのうちぐらぐらになったら抜くしかないですねと言われていた。しかし、今回の 歯医者では健康な歯からアプローチして、その根の奥の歯茎の炎症にまで届く治療をしてくれた。 全く健康な歯を削ってしまうのは驚きでしかなかったが、そこから入っていって歯茎の中に溜まっている膿を出す。そして洗浄する。消毒する薬を入れる。新しいセラミックの歯を入れる。 膿を出したときには本当に痛みが楽になった。技術が進んでいるとはこういうことなんだなと改めて思った。なじみの先生。だからといって先生の技術が上がっていなければ、その先生にこだわってみてもらう必要は全くないわけだ。

治療家が 常に新しい技術を取り入れたり、新しい思考を取り入れたりしなければならないのは当然のことだと思っていたが、そのままで古いままでやるのは良しと言う考え方もある。しかし、私が受けた歯科治療に関してだけ言えば、新しい治療の方が完全に良い。

そして歯科治療のロキソニンによる痛み止めによって胃の炎症が起こり、今度は胃薬を飲む羽目になったので内科にも行った。これも耐え難い痛みだった。ちょうどゴールデンウィークでどこの医院も休みで薬局に行くと、ガスター10のような 強い薬は3日分しか出せませんということで休みが1週間あるのに3日分しか薬を手に入れることができなかった。しかもその薬で良くはならなかった。 GW明けにすぐに内科に行った。

そこで処方されたのは同じくガスター で1日に3錠30日分すなわち90個だった。
これにも驚いた。薬局と病院ではこんなに違うのか?しかも1ヵ月分出すということは、私のこの胃の痛みは1ヵ月間治らないということなのか?どちらにしろ、恐ろしいことが起こっているのは間違いないと思った。

病院で出された胃薬を飲んで、3日ほどで胃の痛みは軽減した。 これには感謝しかない。よく聞く薬だなぁと思った。急性の痛みには、現代医療の薬がこんな風に効くんだと思った。と同時に、こうなったのはロキソニンのせいだとも思う。 薬なのか毒なのか微妙なところだ。ホメオパシーにはこういう事は無い。 そして30日分ももらった。残りの薬はどうするのだ?
次にもし痛くなったときに飲むんだな。。。。

なんとなくまだ歯は完全に治っていないし、胃も完全ではないなと言う期間が結構長かった。

クリスマスの今日、やっとそれまでの古い治療による大きな銀色のかぶせは全部外れた。約半年で、今までの人生で修理してきたしか治療を全部やり直したことになる。

その時その時で最高の治療を受けたのかもしれないが、今となっては最低の治療となっている。

歯科 と内科に行って思ったことがある。

歯科治療は繊細な機械と技術が必要である。上手か下手か完全に別れる。微細な部分も見ることができる。機械が備わっていなければ、絶対に見えない。顕微鏡やCTがある歯科医を選ぶべきだ。 もしあのまま前の歯医者に通っていたら、私は1本奥歯を失って入れ歯にするかインプラントにするかの選択を迫られていただろう。それは人生が変わってしまう 重大事件である。


内科は患者が言ったこと、全てに対して何らかの薬を出してしまう。しかも多めに出して余ったものはどうするかなどということは一切言わない。
体(てい)の良い薬売りだ。こちらは困っているので、先生の出された通りにもらって帰るしかない。真面目な人は治ってしまってもこの薬をずっと飲み続けるんだろうか?ちなみに私は3日目で治ってしまったので、4日目からは飲んでいない。


私が今年受けたような治療は、医師の質によって随分変わる。 ホメオパシーも全く同じで、どのホメオパスにかかるかで、人生が変わってしまうだろう。
新しい歯科医は「 中途半端なことをしたら、大変なことになって戻ってくるだけです」 と最初に話してくれたが、大変なことになったら同じ医者には行かない。

ただ、私のように忍耐強い人は、合計8年間も我慢してしまうのだ。 こんな悲劇が二度と起こらないように、医師のほうは、日々研鑽を積んで、限界が来たら 引退してもらいたい。

治療家は、 何を大事にしているのか?が、相手の命にかかってくる。
そんなことを思いながら、クリスマスを迎えている。

とりあえずの歯医者は一段落
内科も終了。

メリークリスマス!


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