金融システムのグリーン化のためのネットワークNGFSの成り立ち

元記事はこちら。https://www.ngfs.net/en/about-us/governance/origin-and-purpose


NGFSの成立ち

2017年12月のパリ「ワン・プラネット・サミット」において、8つの中央銀行と監督当局が「金融システム緑化のための中央銀行・監督当局ネットワーク(NGFS)」を設立しました。
それ以来、本ネットワークのメンバーは、5大陸にまたがって、劇的に増加しています(" メンバーシップ " を参照)。
https://www.ngfs.net/en/about-us/membership

NGFSの目的

本ネットワークの目的は、パリ協定の目標を達成するために必要なグローバルな対応を強化し、環境的に持続可能な開発という広い文脈の中で、グリーン投資や低炭素投資のためのリスク管理と資本動員を行う金融システムの役割を強化することにある。
この目的のために、ネットワークは、NGFSのメンバー内外で実施されるベストプラクティスを定義し、推進し、グリーンファイナンスに関する分析作業を実施または委託しています。

更新日09/13/2019 14:47


関連記事

1   【金融システムをグリーン化するための中央銀行および監督者ネットワークの創設メンバーによる共同声明–ワンプラネットサミット2017年12月12日公開
ーーーーーーーー
我々は、本日、8つの中央銀行及び監督当局が、金融システムのグリーン化のための中央銀行及び監督当局のネットワークの設立に共同でコミットすることを決定したことを大変嬉しく思います。



2  【気候変動と金融ー日本金融学会における講演(日本銀行副総裁 雨宮正佳 2022年11月27日)
https://www.boj.or.jp/about/press/koen_2022/data/ko221127a.pdf 


本日は、気候変動と金融についてお話しをしたいと思います。気候変動問題への対応は、国際的にも、また、国内においても重要な政策課題の一つとなっています。企業活動でも、気候変動を含むESG1(環境・社会・企業統治)への対応は、重要な経営課題です。金融についても、気候変動への対応が進んできています。金融機関が行う投融資において、気候変動対応に資するかどうかを考慮する動きが広がっています。株主に加えて、非営利組織なども含めた幅広いステークホルダーが、金融機関に対して、気候変動に関する事項を考慮することを要求する動きもみられます。
気候変動と金融については、近年、政策や実務の分野で結びつきが強まってきています。本日の私の講演では、まず、気候変動と金融に関する基本的な論点について整理した後、民間金融機関の取り組みや、日本銀行を含む世界の中央銀行の取り組みについてご説明したいと思います。
そして、最後に、研究者の皆様へのお願いという気持ちもこめて、金融経済分析面での課題について述べたいと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?