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地方のデザイン会社のしごとの中身|FY2022

こんにちは。はじめまして。マークス・ブランディングの本間です。
当社は群馬県高崎市に拠点を置くデザイン会社として、主に企業の広報や採用活動に携わる仕事をしています。

そんな当社も2022年4月に創業7周年を迎えましたが、この間同業者やクライアントからよく質問されたことが「仕事の中身」についての話題です。

当社は県内でも比較的珍しいワンストップのデザイン会社(ブランディング・グラフィック・Web・映像分野)ということもあり、よりその内的要素に興味を持たれるのだと思います。
そこで、前期一年間を振り返りながらその仕事の中身を深掘りしてみたいと考えました。

個人的な備忘録として意図しつつも、地方で勤しむデザイン会社の経営者の方やこれから起業を目指している若手クリエイターの方の一つの視座になれればうれしく思います。

1. 前提:自社情報

まず話を進める前に、当社マークス・ブランディングの会社としての情報に触れます。

⚫︎ 2015年4月創業
⚫︎ 群馬県高崎市に拠点を置くデザイン会社
⚫︎ ディレクターとデザイナーの夫婦のみ
⚫︎ BtoB専門で基本はクライアントとの直接取引
⚫︎ 営業はしない(というかできていません)
⚫︎ 企業や商品・サービスのブランディングをベースに、情報の整理や世界観をつくり整えることが得意
⚫︎ グラフィックやパンフレットなどの紙媒体、Webサイト制作、映像・動画制作をワンストップで請け負うデザイン会社


2. 月別売上比

当社第7期(2021.4-2022.3)における全売上件数を100とした場合の月別の売上割合です。

月別売上比(受注ベース)

前半はコロナの影響をもろに受けました。
特に大手企業のオフィス・工場の撮影や人が多数集まる場での打ち合わせ・撮影が直撃を受け、前年の2019年から保留・延期が続いた結果、制作進行が10月以降に集中し、企画・提案・撮影・編集・制作・デザイン・校正・印刷入稿の全工程が同時進行するという極限状態が期末まで継続。現在(2022.4)も絶賛進行中で文字通りうれしい悲鳴状態。ワンストップが売りでもある当社の弱点を見事に狙い撃ちされた印象です。


3. 制作物 構成比

デザインにおける最上流である「ブランディング」から始まり、紙媒体を含む「グラフィック」、ECを含む「Webサイト制作」、「動画・映像制作」という4つのフィールドがどのような割合でこの一年間進行したかをそれぞれ割合で示しました。

制作物 構成比(受注ベース)

近年多いのが「動画・映像制作」です。群馬県内の代理店や中規模のデザイン会社では個別に動画・映像部門を持っているところが少ないということもあり、この分野は比較的ブルーオーシャンと言えるのかもしれません。
さらに「空撮」の存在が大きいと思われます。弊社はドローンによる空撮も社内スタッフにて対応可能なため、地上撮影と併せてワンストップで対応できる点が強みと言えます。
創業してすぐの頃(2015年)はWeb制作が圧倒的に多く、その傾向は数年続きました。その後は横ばい〜他の制作物に押されるようになりましたが、弊社がBtoBのデザイン会社というところも原因の一端だと思います(企業HPの制作が一巡した?)。


4. 受注の形態と種類

前述しましたが、弊社は営業を一切していません。そんな会社の仕事の受注はどうなっているのかを示しました。

受注形態

基本はクライアントからの直接取引がメインで9割ほどを占めます。残りの2割ほどが2次受けとなりますが、内訳としては、前職(群馬県内デザイン会社)からの依頼やドローンによる空撮スチールのみといったものです。
弊社はブランディングワークはもちろん、どんな小さな単発のデザイン制作物でも最上流のコンセプトから考えるスタイルのため、「直接クライアントの考えを知りたい!」という気持ちが強いことが受注形態に影響しているかもしれません。

発注先と受注経路

次にクライアントの種別と、新規については受注経路を示しました。
本年度は新規のクライアントさまがとても多く(ありがたい!)、さまざまな業種業界の方とともに新たなチャレンジをすることができました。
普段からメールやお電話でのお問い合わせは多いのですが、それよりもご紹介からのご依頼が倍近く多いというのが本年度の特徴です。
「真摯に取り組み、つながりを大切にする」ということの重要性を再認識できた実りの多い一年でした。


5. まとめ

以上、長くなりましたが一年間を振り返ってみました。
こうやって数字に落とし込むことで見えてくる独自のスタイルというのはありますね。ただこの業界は一年ごとに決まった季節波動性のようなものはあまり存在しないため、あくまで「ある特定の期間を区切って記した通知表」としてご覧いただければと思います。

2022年4月時点の群馬県における新型コロナウイルスの影響は、弊社が関わる分野においては直接的な弊害(被害?)はあまりなく、むしろこの2年間で販促物や制作を控えていた分が一挙に流れ込んできている印象です。

夫婦ふたりだけの小さなデザイン会社ということもあり、あまり多くのプロジェクトを引き受けることが難しい面もありますが、新たな課題や今までにない業界を知ることは、とてもエキサイティングで楽しいことでもあります。
これからもマークス・ブランディングでは、クライアントが内包する課題に真摯に誠実に向き合い、一緒に考え学び解決に導いていけるよう、礼儀を持って伴走していけるチームでありたいと考えています。

もし他にも「聞いてみたいこと」「知りたいこと」などありましたら、お気軽にコメントください。それではまたの機会に。

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