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「井上貴子-デビュー35周年記念イベント- ~ひとしずくの勇気~」で見せた、STARDOM飯田沙耶の気骨_2023年11月21日

「井上貴子 -デビュー35周年記念イベント- ~ひとしずくの勇気~」を観に、東京ドームシティホールに行ってきました。

メーンイベントである、神取忍選手と井上貴子選手がそれぞれ率いる6人タッグマッチは、2人の絆を感じました。
勢いのある若手や集客力のある選手で客層の幅を広げながらも、やっぱりリングでのレジェンドの輝きは別格! 美しかったし、井上京子の剛腕を間近で見ることができてうれしかった。

第二試合は、私が大好きなスターダムから、ジュリアと飯田沙耶のシングルマッチ。

飯田は、才能を認められながら、まさにスターダムを駆け上がらんとする2021年4月に右膝の前十字靭帯 断裂、右膝の外側側副靭帯 断裂という大ケガを追ってしまう。11か月後に復帰するも、どうしても実力に値する結果に結びつかずに、もがき続けている選手です。

毎日こつこつトレーニングを重ねていることは、あの筋肉を見れば誰にでもわかる。
「飯田はこんなもんじゃないだろう」
という周囲の声を、きっと彼女は誰よりも己に向かって叫んでいるはず。

同じスターダムに所属し、STRONGのベルト保持者であるジュリアは、かねてより胸を拳で打ちながら、
「飯田と戦うと、ここが熱くなる。お前は最高のライバルだ」
と名言し、
「なんで飯田がファイブスター(シングルマッチによるリーグ戦)に出場してないんだよ!」
と、飯田に闘いの場を与えるべく、今回のシングルマッチの相手にも指名しました。

ドラゴンを模した新しいコスチュームで花道を歩いてくる飯田は、その小さな身体からパチパチと火花が散っているのが見えるような歩みでリングインし、ゆらめく炎のような貫禄とともに入場するジュリアを迎えます。

ゴングが鳴ると、2人は組み合い、ラリアットを打ち合い、互いを投げ合い、コーナーから飯田ロケットという飛び技も出す。
何度倒されても飯田は必死に立ち上がり、ジュリアに食らいついていきました。

10分ほどの試合は一瞬たりとも中だるみがなく、決めポーズで静止するフォトタイムなどもない、バチバチの真剣勝負でした。
私はこういう、試合が好きなのです。 

散々、頭突きの応酬をしたあと、飯田の石頭でジュリアの額にタンゴブができていました。ジュリアは会場中にタンコブをアピールしていて、飯田は強い選手なんだぞ、ってアピールしていたように感じました。

惜しくも軍配はジュリアに上がったけれど、
とんでもなく胸を打つ、いい試合だった。

会場も飯田コールが続いていたし、
「飯田! ナイスファイト!」
という声も上がっていた。

私はしみじみ飯田沙耶が大好きだ。
声が枯れるほど、たくさん応援した気持ち、届いていたらいいな。

私も、飯田沙耶を信じてる。

貫禄のジュリア
飯田沙耶

ほかにも、全女イズムに満ちた「ダンプ松本&ミス・モンゴル vs 高橋奈七永選手&渡辺知子」のセミファイナルにも痺れました。

ダンプ選手の鋭い眼光に圧されたり、渡辺知子の額にフォークを何度も突き立てて流血させたときは、
「そうそう! ヒールって、こうだったわ!」
と、震えました。
普段は後進を育成する高橋奈七永に心を掴まれていますが、レジェンドに挑んでいく姿もかっこよかったです。

他の試合や歌のコーナーなどもありましたが、それはまたの機会に。

##メーン試合

・井上貴子(LLPW-X)
・井上京子(ディアナ女子プロレス)
・桃野美桜(Marvelous)
     VS
・神取忍(LLPW-X)
・アジャコング(フリー)
・ウナギサヤカ(株式会社ウナギカブキ)

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【プロレス観戦記】
にわかファンですが、プロレスを見た記録を残しています。 あたたかい目で見てやってください。


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